「自分のやりたいことがわからない」
「好きなことで仕事したいけど見つからない」
「人生の目標がない」
など、そんな悩みを抱えていませんか?
自分のやりたいことがわからない人や好きなことを仕事にしたいけど見つからない人は、その前に準備段階やきっかけを得る必要があります。
そこでこの記事では、自分のやりたいことがわからない人に共通する特徴や原因、それを踏まえたやりたいことをやる行動へのきっかけを作っていきます。
1 自分のやりたいことがわからない人の特徴
自分のやりたいことがわからない人というのは、下記の原因で、やりたいことが見つかるきっかけを消しています。
やりたいことがわからない人の特徴1|メンタルブロックがあって体験が少ない
「自分のやりたいことがわからない」という人は、メンタルブロックのせいで実際の体験が少なくなってしまい、パッションや感情が弱まっているのが原因です。
メンタルブロックとは
メンタルブロックとは、人間が何かの行動を起こす場合に、「私には無理だ」「こんなこと出来ない」「やってもしょうがない」など否定的に考えてしまう思い込みによる意識の壁や抑制する思考のことです。
やりたいことほど反作用の力が働く
例えば、好きなことを仕事にして、生き生きと海外を飛び回っている人を見て、「羨ましい」「私もこんな生活してみたい」「楽しそうだな」と思っても、そのすぐ後に頭の中で「自分にはそんなことができるわけがない」「今の環境でそれをやるのは無理だな」など反作用の力が働いてしまって、いつも行動にブレーキがかかっています。
本来、行動や体験によって、やりたいことを探すきっかけは生まれます。ですが、行動を起こす前の段階から可能性をいつも消し去っているのです。
やりたいことがわからない人の特徴2|極度に失敗を意識する
自分にとっての未知なる挑戦や未経験の分野に対して、多くの人は新たな一歩を踏み出せません。
この理由は、過去の知識、経験、周囲の失敗例からもし、失敗したら痛い目に合うかも、失敗したら今の状況が悪くなるという思考が強く働くからです。
しかし、失敗や不安な思考が蔓延してばかりだと、これから先も「やりたいこと」「挑戦したいこと」「憧れること」に出会っても、気持ちが高ぶっても、どうしてもやりたいと思っても、すぐにネガティブな感情や思考に支配されてしまうため、自らの道を切り拓くことも最初の一歩も踏み出すことさえできなくなります。
やりたいことがわからない人の特徴3|疑うクセがない
メンタルブロックや思考のブレーキを外していくためには、自分の中の常識を疑ってみることが大切です。
メンタルブロックが強い人の共通点
メンタルブロックが強い人の共通点は、いつの間にか自分が正しいと信じている枠内でしか生きておらず、その常識の範囲で物事を考えるクセが染みついてしまっていることです。
このクセがつくと、枠外の行動が一切できなくなります。
意識の上で思い込みを疑うこと
今の狭い枠の範囲を広げるためには、「思い込みで作った常識」を疑って、脳の無意識から意識の上に上げていくことです。
意識の上にあげていくと、自分の限界に制限をかけているラインが緩まっていきますので、「自分には無理」という枠よりも「自分にもできる」という枠の方が増えていき、新しい行動が取れるようになります。
やりたいことがわからない人の特徴4|最初のハードルが高すぎる
大好きなことやメチャクチャやりたいことが、いきなり見つかる人というのは稀でしょう。
何となくやりたいことから始める
それよりも大切なことは、何となくやりたいことや好きなことにフォーカスすることです。
そして、そこから小さな最初の一歩を踏み出して成功体験を作ることです。
この時にも、やりたいことがない人の特徴として、「私には無理だ」「やっても続かないだろう」といった思考に支配されて、行動できない人がたくさんいると思います。
「これなら行動できる」まで細分化する
行動できるようになるコツは、最初の一歩をさらに行動できるレベルへと細分化するクセをつけることです。
毎回、できない思考に支配されて行動せずに終わるのではなく、一旦、これなら私にもできるという形に変換してみることです。
やりたいことがわからない人の特徴5|トライ&エラーのクセがない
「失敗してはいけない」「失敗しないように行動しよう」というのが、特に子どもの頃の学校教育や先生、親の影響から植え付けられています。
その影響がひどくなると、どんな小さな失敗でさえ、怖くて行動できなくなります。
しかしながら、どんなに世の中で成功している人でも失敗しない人生を送っている人はいません。
失敗か成功の2択にしない
要するに、失敗か成功の2択を選択するのではなく、まずは、「自分ならできるレベル」に視点を持ってトライ&エラーを続けていき、リカバリーするクセをつけていくことが大切です。結果ではなく、最初のプロセスに意識を向けることです。
やりたいことがわからない人の特徴6|人や環境がよくない
やりたいことをやっている人や好きなことを仕事にしている人達と付き合ってみたり、環境を変えてみることです。人の出会いや環境の違いで、自分の感情に刺激を得られ、創造性や価値が生み出されます。
そのポイントは、そういう人や環境に対して注意して観察してみることです。
やりたいことがわからない人の特徴7|自分の好きな部分、嫌いな部分を知らない
例えば、仕事と一言で言っても、実はいろいろなタスクに分類されます。その場合、単に仕事に対してやりたいことがないわけではなく、仕事に対する部分が漠然としすぎているだけで、仕事の全てが嫌いなわけではなかったり、思い込みの部分があったりします。
モヤモヤを細分化する
そんな時には、今の仕事を好きな部分と嫌いな部分に仕分けしてみることです。モヤモヤしている仕事をしっかりと細分化してみると、本来の好きな気持ち、嫌いな気持ちを発見するきっかけが見えたりします。
例えば、パッと出てこない人は、日々やっているタスクを思い出しながら、
- 仕事で挑戦したこと
- 成長を実感していること
- 仕事で達成したこと
- 社会に役だっていること
- チームと楽しかったこと
- 人間関係で感謝したこと
- 感謝されたこと
- 仕事を通じた出会い
- 仕事で教わったこと、教えられたこと
- 難題を乗り越えたこと
など、その中から仕事の喜び、悲しみなど感情部分を探ります。仕事以外の面でもモヤモヤしているそれぞれの分野で細分化してみることです。
やりたいことがわからない人の特徴8|自分をよく理解していない
もし、つまらない顔で仕事していたり、退屈な人生を送っていると思っているのなら、それは自己認識と現実との間にギャップが生じています。
「このままで何十年もこの会社で働いていていいのだろうか」
「何かもっとやりたいことがあるのではないか」
これは、自分に合った働き方や生き方ができずに、その解決策も見えずにモヤモヤしている状態です。そのためには、再度、自分をよく理解していく必要があります。
やりたいことがわからない人の特徴9|他人のせいにする
「こんなことがやりたい」「あんなことができたら」と思っても行動できない原因は、他人やモノ、外部環境のせいにする癖があるためです。
例えば、
仕事でやりたいことが出てきても、どうせ上司に反対されるだろうと思って諦めてしまったり、テレビで人気のお店が紹介されて行こうと思ったけど、毎回仕事が忙しいのを理由にして行かなくなったり、今年こそ、休暇に家族で海外旅行に行こうと思っても毎年お金が貯まらないという理由で行けなくなったり、
何に対しても、できない理由を加算してしまうと、最終的にはどんな簡単な行動さえやらなくなってしまいます。
やりたいことがわからない人の特徴10|反骨精神がない
人から馬鹿にされたことやコンプレックスは悪いことだけではありません。
実は、こういった反骨精神から「あいつを見返してやりたい」「絶対にぎゃふんと言わせてやる」「ビックリさせてやる」といった大きなエネルギーを生み出して成功する人はビジネスでもスポーツの世界でもたくさんいます。
やりたいことがない人ほど、こういった不満やクソーと思う感情をプラスのエネルギーや大きなパワーに変えて行動することです。
やりたいことがわからない人の特徴11|すぐ感情が冷める
明日からダイエットしよう、資格の勉強をしようと思っても三日坊主で終わる人がたくさんいます。
モチベーションを燃やし続けられない理由は、自分の感情をほったらかしにするからです。
必ず感情は行動に変えること
感情は放っておくと火は消えるものであって、感情を消えないようにするためには、感情も行動に変えいかなければなりません。気持ちが昂ったらその場で行動に変えていくことです。
例えば、テレビや雑誌で「コレいい」「今度やりたい」と思ったら、その場でその気持ちを行動に変えていくことです。日々、その場の感情を大事にするというのは、実は行動に変えるということです。
やりたいことがわからない人の特徴12|やる気が出ない
やりたいことがない人は、何に対してもやる気が出ない状態になっています。
潜在意識のカリスマ・石井裕之氏の『人生を変える!「心のブレーキ」の外し方』で詳しくは書かれていますが、その原因は、意識と潜在意識にあります。
意識というのは、問いかけた答えに対して、
「これは重要なことだ」
「あっちの内容は大したことじゃない」
などと区別をつけることができます。
しかし、潜在意識はそうわけにはいきません。潜在意識はその答えが見つかるまでいつまででも答えを探し続けようとしてしまいます。
つまり、潜在意識に対して、答えの出ない質問をしてしまうと、永遠に見つからない答えを探そうとして労力を割いてしまうわけです。
ということは、毎日自分に無意味な質問を投げれば投げるほど潜在意識はどんどん疲れてしまいます。その結果、いざ行動しようとしても、実際に活動するエネルギーがなくなっているため、知らないうちに「なんか、やる気が出ないなあ」という心理状態に陥ってしまいます。
そういう状態の中で
「どうして自分は何をやってもダメなのか?」
「やりたいことって何だろう」
と、本当は何をやってもダメじゃないのに、ダメなような状態へと自ら導いているわけです。
新しい習慣に塗り替えるしかない
私たちの頭の中には、1日に5万ほどの考えが浮かぶと言います。
その中で常に答えの出ない質問ばかりを自分に問いかける習慣が染みついている人は、ある意味、1日に5万の無駄な作業が潜在意識の中で発生していることになってしまいます。
これを改善するには、コツコツと新しい習慣に塗り替えていくしかありません。
2 「自分のやりたいことがわからない」をなくす方法
前章では自分のやりたいことがわからない人の特徴をお伝えしました。次は、「自分のやりたいことがわからない」をなくす考え方や習慣を改善する方法をいくつかご紹介します。
やりたいことを見つける方法1|「少し」やりたいこと、経験したいことを書く
自分のやりたいことがわからない人が、いきなり大好きなことを見つけるのは難しいはずです。
でも、必ずどんな人にも大なり小なりやりたいことはあります。
ポイントは「少し」
その場合のポイントが、「少し」だけ自分のやりたいこと、好きなこと、経験したいことを書き殴ることです。
今の思考回路では、大きな夢やゴールを描いても、メンタルブロックが発生しますので、まずは、「そんなの無理だよ」という自分の思考にブレーキが抵抗しない所から書き始めてメンタルブロックに邪魔されないように進めます。
やりたいことを見つける方法2|経験してないことを書く
もし、やりたいことや好きなことに対する感情が芽生えないのなら、経験していないを書くことです。
経験してないリストだと感情に左右されない
経験していないことなら、事実関係であって感情に左右されずにすむので、結構書ける人もいるかと思います。
まずは、そういう感情の判断なしに、何の制限もなく自由に書いていくことです。
ポイントは、あくまで経験していないことなので、「私には無理だ」という思考を働かせずに、自分事にせずに主観的な判断を入れずにアウトプットします。
やりたいことを見つける方法3|無駄と思っても経験してから判断する
最初の一歩には、一番大きなエネルギー負荷がかかります。そのため、大人になればなるほど頭で判断して、行動を決めてしまいます。
特にやりたいことがわからない人が、こういった頭ばかりで判断を繰り返すとどうなるのでしょうか?
当然、何かやりたいと思っても「私には無理だ」という判断が瞬時に働き、ほとんど実際の経験に至ることが減ります。この経験が減るとやりたいことに対する熱い感情が働かなくなってきます。
実際の経験が新たな感情を発火させる
逆に言えば、実際の経験が増えるほど熱い感情が芽生えやすくなるということです。実際の経験が新たな感情を発火させて、もっとやりたいことを見つけるきっかけを作ることができます。
そういう意味でも、ちょっと気になった事でも頭の中で「これは無駄なことだ」と判断してしまうのは勿体ないことです。
やりたいことがないという人ほど、頭では判断せず、実際に経験してみてから判断するようにしていくことが大切です。
その結果、新たな経験が新たな出会いを生み、新たな発見を生み、さらに新たな感情を生み出し、やりたい事、好きなことを発見する道を開いていきます。
最初は成果が見えづらいかもしれませんが、この微差力というのは、やりたいことを見つける上でとても大切なプロセスです。
やりたいことを見つける方法4|臨場感を膨らます
上記で少しやりたいことや好きなこと、経験したいこと、経験していないことなどを出したら、次はその「リアリティ」を膨らませることです。
人間の脳は、臨場感の強いものが一つ選ばれます。それを脳はリアリティとして認識するわけです。
「リアリティ」というのは、書籍『夢を叶える方程式』(苫米地英人著)によると、
R(リアリティ)=I(イメージ)×V(臨場感)
と言われます。Iはイメージ、Vは臨場感(ビビッドネス)、Rはリアリティーです。つまり、イメージと臨場感が「リアリティー」をつくるということです
つまり、ちょっとやりたいことや好きなことに対して、より臨場感やイメージが鮮明になればなるほど、本当にやりたいこと、好きなことへと変わっていく可能性があります。
やりたいことを見つける方法5|能動的な体験に変える
経験、体験を通してと言っても、多くの人は受け身の体験で終えています。それを能動的な体験に変えることが大切です。
例えば、友人に誘われて観た映画に感動した場合でも、この状況は人から「感動させられた」というまだまだ受け身の状態です。
そうではなく、あなたが主体的に判断を下していくことです。自分がコレというのを見つけて能動的に行動や経験に移すことです。こうした方が「感情」にも定着しやすく、その先のやりたい事や好きなことに発展させることができるようになります。
一つ一つに向き合うこと
コツは、何かに対して、真剣に心を向けてみることです。もし、これまで同時に多数のことを手掛けていたとしたら、一旦、一つ一つに向き合ってみてください。
やりたいことを見つける方法6|「ない」を使わない
これは、ベストセラー書籍『心のブレーキの外し方』(石井裕之著)で述べられていますが、やりたい事がわからない人、あるいはやる気が出ないような人は潜在意識の状態を変える必要があります。
その方法が、「ない」を使わないということです。
潜在意識は「ないもの」が理解できません。「~がない」という概念は意識の世界であり、潜在意識には、「あるもの」しか理解できないのです。
例えば、
「緊張しないように話そう」
「これだけやって百万円しか儲からないのか」
「勇気がないからチャレンジできない」
と言った時、この「ない」が潜在意識は理解できません。あなたのために何をしたらいいのかがわからなくなり、潜在意識が止まってしまうのです。
これを「ない」を使わずに言い表すと、
「リラックスして話そう」
「このやり方だと、百万円は儲かるんだな」
「勇気をもてばチャレンジできる」
と言い換えることができます。これなら潜在意識が理解できるようになります。理解できるということは、新たな行動やチャンレンジに対して勇気を与えてくれるようになります。
これは気の持ちようといったポジティブシンキングのことではありません。潜在意識のメカニズム上に則ったテクニックとなります。
何ならできるのかを考える
「何ができない」ではなく、「何ならできるのか」を考えるクセをつけて、どんなに小さなことも言い方を変えていくことで潜在意識はあなたの行動をサポートするために動き始めてくれます。
やりたいことを見つける方法7|憧れのロールモデルを見つける
身近な上司から有名人、歴史上の人物でも何でもいいので、自分の感覚で憧れを抱くようなロールモデル(お手本)を見つけることです。
自分に合うロールモデルを見つけるコツ
いきなり完璧なロールモデルを見つけることは難しいため、まずは「自分でもこれならできそう」「何となくいいなあ」「自分と近いものを感じる」など、自分が共感できるものを見つけていきます。
自分とロールモデルの違いを出す
そして、そのロールモデルとどんな違いがあるのかを比較してみると、これからのやるべき行動が見えてきます。
あとは、新しい階段を設置する
仮にやるべき行動が見えたとしても、ちょっとハードルが高すぎて実践できない場合があるでしょう。そんな時にいつもなら「私には無理だ」と行動を止めているはずです。これをなくすことが経験や体験につながります。
そして、そのコツは、各ステップや行動の間に新しい階段を設置して、「これなら自分もできる」ところまでベビーステップ化していくことです。このようにしてどんどん頭で捉えず、生の経験や体験を通じて、身体や五感で感じるクセづけをしていってください。
まとめ やりたいことがわからない人は各分野との制限を外して考える
ここまで、自分のやりたいことがわからない人の特徴とやりたいことがわからないをなくす方法についていくつかご紹介しました。
本来はやりたいことというのは、大なり小なり、自分の内側には必ず存在しています。それを単に自分が無意識的に制限をかけているに過ぎません。
例えば、好きなことを仕事にしたいと思っても、一方でお金の面が気になります。「好きな仕事じゃ、将来も稼げるかわからないし・・・」という不安で躊躇してしまいます。
ここで大事なのが、一旦は仕事に関して考えるときには、別部分のお金や稼ぎのことは一切制限をかけない、考えないことです。お金に対して考えるときも、仕事やスキル不足のことは考えないことです。最初の内から別の項目も同時に考えてしまうと反作用が働きます。
この作用は、やりたいことがわからない人ほど強く働いてしまうので、まずは仕事、お金、恋愛、健康、家族、友人、遊びなど一旦すべてを切り離して、制限を外して、それぞれの分野で考えてみることです。
参考図書:『人生を変える!「心のブレーキ」の外し方』(石井裕之著)、『エレファント・シンドローム』(浜口隆則著)、『「不安」がなくなる働き方』(坂本賞紀著)
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