マットレスを購入した時、シーツやパッド、除湿シートなど様々な周辺アイテムがあるため、
- これらの周辺アイテムって全部必要なの?
- マットレスの上に敷布団を敷いてもいいの?
- 床に直置きはダメで、ベッドで使わないといけないの?
などの疑問を感じることがあると思います。
そこで本日は「マットレスとその周辺アイテムの正しい使い方」をご紹介します。
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1. マットレスと周辺アイテムの正しい使い方
まず、マットレスの周辺アイテムには、「ベッドシーツ」「敷きパッド」「ベッドパッド」「マットレストッパー」「マットレスプロテクター」「除湿シート」などがあります。
これらをマットレスに対して正しく使うとすると、以下のイラストのようにマットレスの上下に敷くことになります。
(※トッパーがイラスト内になく申し訳ありません。トッパーは基本的に洗えないのでマットレスの上、マットレスプロテクターの下に敷くとよいです。)
とはいえ、これらを全て一緒に使う必要はありません。
あなたの体質や住環境などの状況に合わせて使い分けましょう。以下に、ケース別のおすすめの使い方をご紹介していきます。
1−1. 必要最低限で済ませたいなら「敷きパッド」か「マットレスプロテクター」を使う
マットレス周辺アイテムを必要最低限で済まそうとお考えであれば、「敷きパッド」もしくは「マットレスプロテクター」のどちらかを使用しましょう。
「どれか一つだけならベッドシーツを使う」と考える人が多いかもしれませんが、ベッドシーツのみの使用だとマットレスが汚れやすくなり、あまり経済的ではありません。
そのため、より防汚性にすぐれる敷きパッドやマットレスプロテクターのどちらかの使用がおすすめです。
肌触りが好みの生地の敷きパッドを一年中使うのもいいですし、夏には接触冷感生地の敷きパッドでひんやり眠るのもよしです。
また冬には、吸湿発熱素材や起毛生地のあたたかい敷きパッドでぽかぽかぐっすり、などのように季節に応じて使い分けるのも一手です。
また、夜尿にお悩みだったりしてより防汚性を高めたいのなら、敷きパッドよりも防水仕様のマットレスプロテクターがよりおすすめです。
1−2. 肌触りにこだわりたいなら「ベッドシーツ」を使う
ただ残念ながら、敷きパッドやマットレスプロテクターは、あまり素材の種類が豊富ではありません。
海島綿やGIZA45のような超長綿や、シルク素材のなめらかで上質な肌心地の眠りを楽しみたいのならベッドシーツから探すほうがよいでしょう。
- 【(下)マットレス → マットレスプロテクター → ベッドシーツ(上)】
- 【(下)マットレス → 敷きパッド → ベッドシーツ(上)】
などのような使い方です。
これらの場合、ベッドシーツは週に1~2度を目安に洗い、敷きパッド・マットレスプロテクターは3~5週に1度を目安に洗いましょう。
敷きパッド・マットレスプロテクターに比べるとベッドシーツは洗いやすいので、寝床の衛生面を気にする人にもおすすめの使い方です。
- 【(下)マットレス → ベッドシーツ(上)】
ただ、このようにマットレスにシーツだけを敷くのはおすすめできません。マットレスが汚れやすいのはもちろん、寝汗による湿気りで寿命を縮めやすいからです。高価なベッドを購入されるなら尚更です。
1−3. 寝心地をよりふかふかにさせるなら「ベッドパッド」や「トッパー」を使う
ベッドパッドやトッパーは、へたったマットレスの寝心地UP(回復)のために敷くことが主な目的です。
そのため、新品のマットレスとあわせて購入する必要はありません。寝心地が悪くなってきたマットレスの補強と捉えておくとよいです。
また、ベッドパッドは敷きパッドと比べて厚みがしっかりとしているものが多いので、毎週洗うような使い方には向いていません。そのため、以下のように組み合わせましょう。
- 【(下)マットレス → ベッドパッド→ ベッドシーツ(上)】
- 【(下)マットレス → トッパー → 敷きパッド(上)】
ベッドパッドと敷きパッドを重ねるのは悪くはありませんが、パッド同士を2枚重ねるのは絵としてやや違和感があるので、ベッドパッドにはシーツを組み合わせるほうがよいかと思います。また、トッパーはウレタンやラテックスのものが多いので、シーツよりも防汚性の高い敷きパッドとの組み合わせがおすすめです。
とはいえ、ややこしいのがベッドパッドとマットレストッパーの違いです。
どちらも寝心地UP目的のマットレス周辺アイテムのため、選ぶのに迷いやすいです。こちらのページ『【一気に寝心地UP!!】理想的なベッドパッドの選び方』で素材や厚みなどの違いについて説明しているので、あなたにどちらが合っているか考えるご参考にしてください。
1−4. 寝室の湿度が高めなら「除湿シート」を使う
除湿シートは必ず必要という訳ではないのですが、
- 寝室の湿度が高い(常に70%以上)
- マットレスがウレタンorラテックス製
などの場合にはマットレスの下に敷いて使うことをおすすめします。
夏は高温多湿、冬は結露によって湿気りがちな日本の住環境で、マットレスに湿気対策をしないまま使っているとカビが生えてしまいます。
ウレタンの内部にまでカビが生えてしまうと処分するしかなくなってしまうので、除湿シートでカビ予防をすることをおすすめします。
※敷布団をマットレスに敷くのは基本的には非推奨
よくある質問に「新しく購入したマットレスに今まで使用していた敷布団を重ねて使っていいのか?」というものがありますが、マットレスは単体で使うことを想定して作られているので敷布団を重ねて使う必要はありません。
「寝心地が硬すぎてどうしても眠れない」というような場合、マットレスに敷布団を重ねてもいいですが寝姿勢が悪くなっていないか、寝返りがしにくいことはないか、など確認しましょう。
また、「敷布団でマットレスを保護し、週に1度、敷布団を干している」という人が稀にいますが、敷布団でなく(敷布団より軽くて薄い)敷きパッドやマットレスプロテクターを代わりに使うことで、干す作業を非常に楽にすることができます。
2. マットレスにベッドフレームは必要?
厚みが20cm前後のスプリングマットレスが床に直置きだと、見栄えが良くないのでベッドフレームの上で使うことをおすすめします。
が、厚みが10cm前後のウレタンマットレス、エアー系として知られる高反発ファイバーマットレスであれば、敷布団のように折り畳んで使うこともできるのでベッドフレームは必ずしも必要ではありません。
見栄えや使い勝手以外にも、ベッドフレームがあろうがなかろうが寝心地は大きく変わらないというのも理由の一つです。
2−1. マットレスを床(フローリング・畳)で使う際の注意点
マットレスを床に直置きして使う場合に気をつけるべき点は、敷布団と同じく「敷きっぱなしにしない」ことです。たとえ高反発ファイバー素材のマットレスであっても、敷きっぱなしにしてしまうとカビが生える恐れがあります。
- 非使用時はマットレスを壁に立て掛けておく
- 梅雨時は扇風機の風をマットレスの両面に当てて湿気を飛ばす
などの湿気対策をしてマットレスにカビが生えないように気をつけましょう。
最後に
マットレスの周辺アイテムを正しく使う方法が分かり、あなたが何を買い揃えるべきか明確になっていれば幸いです。
また、こちらのページ『熟睡マットレスを選ぶコツ、注意点、おすすめブランド』で正しい寝姿勢のための硬さ/柔らかさ、必要十分な厚みのマットレスについて説明しているので併せてご参考にしてください。