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石川

オニオオハシ2羽 ふ化 いしかわ動物園 2年連続2回目

(上)ふ化したオニオオハシのひな(下)繁殖に成功した雄のトコトン(左)と雌のマリリン=いずれも能美市のいしかわ動物園で(同園提供)

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 いしかわ動物園は二十二日、長さ二〇センチにもなるくちばしが特徴の鳥「オニオオハシ」のひな二羽が自然ふ化したと発表した。同種のふ化に成功している動物園は北陸三県で同園だけで、成功は二年連続二回目。二十三日から巣箱に設けたカメラを通じ、ひなの様子をライブ映像で公開する。

 オニオオハシは南米の熱帯雨林に生息する。今回の繁殖ペアは昨年と同じで、雄のトコトンと雌のマリリン。七月八、九両日に一個ずつ産卵し、つがいで代わる代わる温めていた。

 同二十六、二十七の両日に一羽ずつふ化したのを、園の職員が確認した。ひなの体長は一五センチほどで、ふ化直後の二倍ほどに成長した。元気に鳴きながら親鳥に餌の昆虫などをせがんでいるという。幼鳥のうちは雌雄判別が難しいため、今後、DNA鑑定で調べる。

 園によると、九月前半に巣立ちを迎える見込み。園は二十三日午前十時から、ひなの特別ガイドを行う。二十四日以降は毎日午後三時十分からガイドをする。

 大井毅飼育展示課長(55)は「これから少しずつ黒っぽい体毛が生えそろい、かわいい盛りを迎える。少しずつくちばしが大きくなるのを観察するのも面白い。運が良ければ、巣立ちの瞬間を見られるかも」と話している。 (吉野淳一)

 

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