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少年野球の監督が小学生に鉄拳制裁 現場で撮影された「ひどすぎる体罰動画」が公開

これは体罰ではなく暴力、暴行といってもいいだろう。

スポーツ

少年野球

(画像はYouTubeのスクリーンショット)

100回の記念大会だった夏の甲子園は、秋田県代表校の金足農業が103年ぶりに決勝に進出。秋田県や東北地方を中心に大いに盛り上がったのは記憶に新しい。

しかしその一方で議論を呼んだのは、金足農業のエース、吉田輝星投手の連投。高野連会長による「1人でマウンドを守る」といった発言は、「昭和の価値観だ」など大きな批判を浴びた。

 

■少年野球には「許しがたい体罰」も

野球の世界には、投手の酷使以外にも、「昭和的な価値観」がいまだ亡霊のようにへばりついている。「練習中の水飲み禁止」やうさぎ跳びなど、あまりに非科学的な風習は廃れているが、たとえばチーム全員が丸刈り姿なことには、違和感を覚える人もいるだろう。

また、かつてはケツバット(罰として選手の尻をバットで殴る)などの体罰も、日常的に行われていた。今の時代ではありえないと思うかもしれないが、少年野球チームにおける体罰動画がYouTubeに公開され、注目を集めている。

 

■監督が小学生に「鉄拳制裁」

まずは動画をご覧いただきたいが、公開された内容は…

・小学生の選手たちに対して監督と思しき中年男性が怒鳴っている。

 

・途中、怒鳴っていたと思われる子供のほうに向かって歩いていく。

 

・握りこぶしで選手を殴りつける模様が撮影されている。

 

・殴られた選手は1メートル以上後ろに吹っ飛ばされている。

 

というもの。これは、昭和の映像ではない。

 

■投稿したユーザーに聞いた

しらべぇ編集部では、この動画投稿者に連絡し、どのような状況だったのか話を聞いた。

・動画は他チームとの練習試合の最中に撮影されたもの。殴られた選手は一塁を守っていた。二死一二塁の状況で牽制球を受けてランナーにタッチしたがセーフとなった。

 

・牽制球の直後にホームランを打たれ3失点した。動画は、ホームランを打たれた後の回の合間の模様である。

 

・見ていた限り問題のあるプレーには見えず、牽制球の直後にホームランにより3失点したことへの怒りを八つ当たりしているようにしか思えなかった。

 

・このチームでは、監督から選手(小学生)に対する暴力は日常的に行われている。

 

とのこと。この動画を見て、「チームや選手を鍛え育てる上で必要不可欠な教育的な体罰である」と言えるだろうか。

 

■選手を殴る監督は存在する

野球人口の減少が言われて久しい。少子化の数倍のスピードでプレー人口が減っているという調査結果も報告されている。その原因のひとつには、こうしたいまだ野球界に蔓延している暴力の存在も影響しているかもしれない。

今回取材した投稿者は、「あのチームは強いが、体罰ありのチーム」といった情報が、保護者の間で交わされていると語る。昔のようにほぼ全ての監督が選手を殴る状況ではなくなっても、意識が切り替わらない指導者は確実にのさばっているのだ。

 

■3割は体罰を経験

しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,619名を対象に体罰についての調査を実施したところ、体罰経験者は全体の27.7%となった。

ところが、「メジャーリーグ好き」「体育会系」と答えた人に絞ってみると、その経験率は4〜5割に跳ね上がる。

スポーツの世界から、中でも時代に取り残されかねない野球界から、体罰が永久に追放されることを祈りたい。

・合わせて読みたい→教師の体罰を一番受けたのはあの世代!自分の子供にもOK?

(取材・文/しらべぇ編集部・たむらけい

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2018年5月18日~2018年5月21日
対象:全国20代~60代の男女1619名 (有効回答数)

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