オススメ度:★★★☆☆
1988年8月12日にバンダイからファミコン用ソフトとして発売されたカード型アドベンチャーゲーム。
アクションゲームだった前作「ドラゴンボール 神龍の謎」から大きく内容を変えて、手持ちのカードを利用した移動と戦いで成長するロールプレイングゲームの要素と、コマンド選択式のアドベンチャーゲームの要素を組み合わせたシステムになっている。
のちのシリーズ作品に大きく影響を与えたシステムも多い。
ドラゴンボールとは
もう説明の必要ありませんよね…(笑)
世界中に散らばった7つの玉を全てを集めると、どんな願いも1つだけ叶えられるという秘宝・ドラゴンボールと、主人公・孫悟空を中心に展開する「冒険」「夢」「バトル」「友情」などを描いた長編漫画です。
筆者もちょうど少年時代に週刊少年ジャンプで連載されてて毎週楽しみにしていました。
ドラゴンボール 大魔王復活とは
バンダイによるアニメのゲーム化は十八番でありファミコンだけでもかなりの数のタイトルが発売されてます。
中には面白いと好評のゲームもありますが、高確率でクソゲーが多く地雷のイメージが強かったです。
しかしこの大魔王復活は数少ない”当たり”でありとても面白いゲームでした。
シナリオはピッコロ大魔王編をベースに本作独自のアレンジを加えた半オリジナルです。
復活したピッコロ大魔王の手先に修行仲間のクリリンを殺された悟空が、打倒大魔王を目的に旅に出るというストーリーです。
ゲームシステム
フィールドマップ
プレイヤーは通常5枚のカードを持っています。カードには1〜7の数字が表記されています。
全体マップはすごろく形式になっており、手持ちのカードを消費して「星の数だけ」マス目を移動できます。
移動するごとにカードをめくり、そのカードに従って、雑魚敵と戦ったりアイテムを入手したりといった色々なイベントが起こります。
次の目的地に到着すると、すごろくマップからアドベンチャーパートに移行します。
カードバトル
フィールドマップで「ピッコロ大魔王カード」を引いた時、またはアドベンチャーモードで敵と遭遇すると戦闘に突入となります。
敵との戦闘は、1対1で行うカードバトルです。
最初に使用するカードの枚数を1~5から指定し、出す順番を決めたら、1枚ずつ開示し合います。
星の数を比較して攻守を決定し、星の多い方がカード中央に記載された漢字に応じた技で相手を攻撃。
これをいずれかのHPがなくなるまで繰り返します。
戦闘グラフィックは漫画風のコマ送りで描写され、スピード感を損なわずにDBのバトルシーンの臨場感を表現しています。
戦闘のテンポが非常に良く、格好良い戦闘BGMの効果もあり爽快感があります。
システム、グラフィック、サウンドと全てが素晴らしくこのカードバトルモードが本タイトルの醍醐味と言っても過言ではありません。
アドベンチャー
アドベンチャーパートではコマンドを選択して情報を集め、フラグを立ててストーリーを進行させていきます。
その場所でのイベントをすべてこなすと次の目的地が提示され、特定の場所からすごろくマップへ移行でき次の目的地を目指すことになります。
実はこのアドベンチャーパートがこのゲームの最大の問題パートなのだ。
コマンドの中には、選択すると即座にゲームオーバーになってしまう即死選択肢が混じっています。
どれが即死になるのか初見ではまったく気付けない上、ノーヒント且つ正解っぽい選択肢が即死になることが多くプレイヤーをイラつかせました。
かなり強いはずの悟空ですが、アドベンチャーパートだとちょっとした事でコロッと死ぬので納得がいきませんでした(笑)
ジャンルに捉われない新感覚アドベンチャー!
このゲームをプレイした時筆者はまだ小学生でした。
御多分に洩れずドラゴンボール大好きな子供だったので発売と同時に購入しました。
今までになかったすごろく風の全体マップにカードを使った斬新なバトル!
雰囲気の良いBGMとドット絵ながらよく再現された作画に大満足でした!
難易度もそこまで高くなく、子供でもクリアまでプレイできて嬉しかったです。
この後1989年に「ドラゴンボール3 悟空伝」「ドラゴンボールZ 強襲サイヤ人」と続編もカード形式を中心としたシステムで発売されますが、この大魔王復活が1番面白かったと筆者は思っています。
先に述べた通りアドベンチャーパートでの理不尽なゲームオーバーの洗礼は筆者も受けてかなりイラっとしたりもしましたが、それも含めて昭和のゲームの良い思い出です。
2018年7月7日に「ニンテンドークラシックミニ 少年週刊ジャンプ創刊50周年バージョン」が発売されます。
ジャンプ原作漫画のファミコンゲーム化された作品のみが厳選で20本収録されてます。
この中にドラゴンボールのゲームはなんと3本も収録されてます!
「ドラゴンボール 神龍の謎」「ドラゴンボール3 悟空伝」「ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人」の3作品なのですが、筆者の大好きな「ドラゴンボール 大魔王復活」が収録されていないのがどうにも解せません!
頭にきたのでバンダイナムコゲームスPRESENTS Jレジェンド列伝で今度久々に遊ぼうと思います。
今回は「ドラゴンボール 大魔王復活」の紹介でした。