菅井きんさん死去 92歳 心不全のため都内の自宅で息を引き取る
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菅井きんさん(2008年撮影) Photo By スポニチ |
テレビ時代劇「必殺仕事人」シリーズなどに出演し、名脇役として活躍した女優の菅井きん(すがい・きん、本名佐藤キミ子)さんが亡くなった。92歳だった。東京都出身。心不全のため東京都内の自宅で死去した。
太平洋戦争中に文部省や東大で事務職員を経験し、その後劇団俳優座に入り舞台女優としてデビュー。戦後は「ゴジラ」や黒澤明監督の「生きる」「張り込み」など数々の映画に出演した。1970年代に必殺」シリーズで、主演の故藤田まことさん演じる婿養子の中村主水をいじめる姑・せん役が大当たり。「むこどの!」と、主水を呼びつけるシーンは、ドラマの名物となり、シリーズに欠かせないキャストとなった。
84年の映画「お葬式」に出演するなど、精力的に活動。08年には映画「ぼくのおばあちゃん」で82歳にして初主演を果たし、世界最高齢の主演女優としてギネスに認定された。
10年に自宅で転倒し大腿骨を骨折して以後、女優は事実上引退していた。夫は映画プロデューサーの佐藤雅之氏で96年に先立たれていた。
[ 2018年8月23日 12:12 ]
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