【プロ野球】清宮、2戦連発 大阪桐蔭の藤原から刺激2018年8月23日 紙面から
◇ソフトバンク9-6日本ハムソフトバンクが逆転で5連勝とした。5-6の9回にグラシアルのこの日2本塁打目となる2ラン、松田宣の2ランで4点を奪った。3番手スアレスが1イニング無失点で2年ぶりの勝利。日本ハムは抑えの浦野が誤算で、4連敗を喫した。 ◇ 球場のどよめきがなかなか消えない。日本ハム・清宮が驚愕(きょうがく)の放物線を描いた。2点を追う6回1死一、二塁。バンデンハークの高めに入った147キロ直球を振り抜くと、打球は右翼席中段へ。一時は逆転となる2試合連続の3号3ランとなった。 「完璧でした。どんなコースだったか覚えていないです。無心でした。こういう時期に1軍に呼んでもらえたので何とかしないといけないと誓っています。レアードが四球で出塁してくれたので絶対に打つ、と思っていました」。この日は2打席目に中前打を放ち、2度目のマルチ安打をマーク。栗山監督も「ああいうものを持っているとこっちが信じている中で、よく打ってくれた」と大きくうなずいた。 高校球界の主役だった夏から1年。100回大会の甲子園は、時間が空いているときにテレビで観戦した。優勝した大阪桐蔭の4番・藤原は昨年の高校日本代表でチームメート。「頼もしくなっている。最上級生になって、人としてもプレーヤーとしてもすごい成長しているんじゃないかなと思いました」。その藤原は再び日の丸を背負ってU18アジア野球選手権に出場する。「昨年は韓国に負けたんで、しっかり借りを返してほしいですね」。清宮が出場し、3位に終わった前回大会の雪辱を託した。もちろんそんな後輩たちに負けじと、自身もプロの舞台で輝く手応えはある。「だいぶ自分のポイントでしっかり打てている。そういう感覚はある」 9回に逆転され、チームは4連敗。3位ソフトバンクとのゲーム差は0・5となった。「勝つことが大事なので、そこだけ集中してやっていきたい」。背番号21が次こそは勝利の一打を放つ。 (土屋善文)
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