アニメは異常だ異常だと散々言っておきながら、これではあんまりだと凹む声も聞かれるので、ちょっとだけ名誉回復しておこう。

僕らは商売柄、想像するのが仕事だ。
特に登場人物の感情線を想像するのがは難しい。訓練が要る。

それに比べたら仙台駅の近くにすげぇ丘があったり鍋の半分が机からはみ出てたりするなんてのは、想像の範疇にも入らないのだが、それでも仕事が来てしまうこの業界はやっぱり異常だ。
(と結局異常だと言ってしまう。)
出資者のケツの穴舐めたらなんとかなるんだろう。

最近何度か、「俺達の立場に立って想像してみろや!!どんな酷いことしてんねん!!」と脅迫されて、「じゃあおたくもこちらの立場を想像してみたら、常識的に決してそんな発想にはならないと思いますが?」と冷静に反論して、おとなしくしてもらった。
想像するのが仕事なので、あり得ない行動パターンを「あり得ないでしょ?」と事細かに説明するのは、たぶん上手い。
それだけは生きる上で助かっている。

逆に一般人はそれを考えるのはどうも苦手そうだ。
「相手の立場に立ったらどうなるか?」をシミュレーションすることに慣れていない。
だから勝手な妄想ばかりする。

まぁそれはオタクも一緒だが。
アニメを観るだけでは鍛えられないようだ。


常識と筋・道理は、つまり「想像」することから始まるのだろう。
自分が相手の立場なら、普通どうするか。
それができない人間が、幻覚を見たかのように喚き散らすのだ。