ブライチャーからBTB(Beyond The Border)に行ったらあまりの違いに驚いた生徒の感想。BTBはセブにできた新しい学校で、社会人向けで海外就職に力を入れていますが、どんなトラブルがあったのでしょうか。
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セブのBTBに留学を検討してる方へ注意点
ブライチャーとBTB(Beyond The Border)に留学してました。セブに来てもう1年ぐらいです。
どういう経緯でセブ留学したんですか?
前に働いていた会社で、海外に行く機会があって、その時に英語を勉強したいと思ったんです。
英語には興味があったんですか?
日本酒とか農業とか「食」に興味があって、調べていると、すぐに英語の情報になっちゃって。英語が読めないのがもどかしかったんです。それで、お金が溜まったので自己投資として英語留学がいいんじゃないかと思ったんです。
僕はダマされやすいというか…。すぐに引っかかっちゃうタイプなんです。宗教にもダマされてしまいましたし、資本金取引詐欺にも引っかかっちゃったことがあって…。能力もないくせに、酔っていると自分はすごいヤツなんじゃないかと勘違いするんです…。特に若いころに…。
乗せられるんですか?
乗せられることもありますが、断れない性格なんです。押しに弱い。それは今も変わらないかもしれない…。避けるのに労力を払うのが面倒くさくなって受け入れてしまうんです…。それで、今までたくさん失敗してるから、今回は自分に投資しようと思ったんです。自己投資なら失敗してもそんなにダメージは大きくないから。それで、英語留学することにしたんです。
最初に留学したのがセブのブライチャーなんです。僕にはすごく合っていて。点数をつけたら95点くらいで、すごくよかったんです。ブライチャーの時に、海外就職か何かのイベントに行ったら、クロスロードの学校オーナーの岡本さんに出会ったんです。新しい学校を作っていて。すごく良い学校になるって言うんです。
クロスロードは旅人が集まる英語学校ですけど、彼の新しい学校は海外就職に力を入れてますよね。
はい。Beyond The Border、BTBですね。岡本さんの話では、英語のレベルも高くて、海外就職はもちろんですが、ブライチャーとかMBAみたいなビジネスマン向けの学校にするという話だったんです。
僕はクロスロードの事をそんなに知らなかったので、その時に教えてもらったんです。クロスロードは英語にも旅人にも世界一周にもすべてにおいて良い学校で、値段は安いって言っていて。岡本さんもすごく感じがよくて。この人の学校だったら面白いんじゃないかなって思ったんですよ。
ブライチャーは他と接点がない学校だったから、まわりの情報が入ってこないんです。それが良いことでもあるんですけど。いろんな情報をもってそうなBTBがすごく魅力的に感じたんです。
海外就職したくなったんですか?
うーん。もしかすると、その時も乗せられていたのかもしれないですねぇ…。ブライチャーは終わりかけだったけど、フィリピンに残って、もっと勉強しようと思っていたので、タイミングも良かったんです。3週間後には申し込んでました…。
BTBは聞いてた話と違った
僕のBTBのイメージはクロスロードみたいな学校ですけど。
僕はクロスロードとは全然違うと思ってたんですが、結果的にクロスロードとほとんど同じでした。聞いていた話と全然違って…、残念でした…。本当は長く滞在しようと思っていたんですけど、途中でやめました。
どれぐらいの期間だったんですか?
申し込んだのは8週間です。「BTBでは最低8週間で申し込んでもらっています。」って言われたんです。実際に入学してみたら、1、2週間の生徒が多かったです…。
えぇ(驚)。
コースが「基礎英会話」「ビジネス・コミュニケーション」「グローバル・キャリアデザイン」の3つあって。キャリアデザインだと就職相談ができるんですが、最初はオススメしないって言われたので、とりあえず8週間で申込んだんです。よかったら延長しようと思っていたんですけど、3週間で辞めました。授業後に自習していたんですけど、自習の方が授業より勉強になりました。
もう、それなりに英語はしゃべれていたんですよね。
性格の問題で、話すのは苦手なんですけど、聞くのと読むのと書くのはマシです。ブライチャーは満足度10だったから。10とか11を期待して行ってみたら、1でした…。何でこの学校に来てしまったんだろうって。ずっと考えていました…。
ブライチャーの後に行ったらそうなるでしょう。容易に想像できる…。授業は?
1つの授業が2コマで、授業は3つなので、6コマです。8時スタートで、午前4コマ、午後2コマ。グループクラスが2コマです。ブライチャーとほとんど同じです。早い時間に終わるので、自習してました。
3つの授業は同じ先生?
先生は変わります。1コマは「もしあなたがコールセンターで営業をするなら、どういう対応をする?」みたいな授業でした。僕と他の生徒がペアになって、それを先生が見ていてフィードバックするんですけど。「良かった!」みたいなフィードバックで…、それじゃ分からないから、何が良くなかったか聞いたら、「70点くらい」って…。そんなフィードバックじゃ勉強にならないですよね…。一緒に受けた生徒はかなり初心者だったので、ほとんど意味がなかったです。
授業に体系的な流れは存在しないです。教科書を使う、終わり、みたいな感じ。例えば、「発音の授業をやりたいです。」って言ったら、日本人マネージャーが先生に、アメリカンアクセントみたいな本のコピーを渡して、それを先生と一緒に読んでいくだけなんです。読むだけだったら、自分でできますよね…。先生のトレーニングはしっかりやってるって言ってたんですけど、何のトレーニングをやってるのか理解に苦しみます。授業の負荷もないし、授業によってやり方は間違っていました。
間違ってるの?
DMEの授業の教え方が違う
DMEっていうメソッド授業があるんですけど、どんどん進んでいくんです。というのは、教科書を見ながらやるんです。
えっ、教科書を見ながら読むんですか?
そう。先生と僕が同じ教科書を見ながら、先生が、「Am I a man? Am I a man?」って読んだら、僕が「No, you’re ….」って読むんです。だから、どんどん進んでいくんです。これはやり方が違うんじゃないかなって思って。DMEが受けられるオンライン英会話のイングリッシュベルをやってみたら、教科書は見たらダメって言われました。それで、BTBで受けてる授業を話したら、イングリッシュベルの先生に「やり方が違う!そんなんじゃ伸びないよ!」って言われて…。
そらそうでしょ。メソッドを教科書を見ながらやったら、簡単な例文を読んでいるだけじゃないですか。
だから、謎の充実感だけたまっていって、全然伸びない。それで、代表の岡本さんと現場のマネージャーに聞いたんですよ。岡本さんに「なんでDMEのやり方が違うんですか?」って聞いたら、「クロスロードではちゃんとしたやり方をやっているんです。なぜBTBでこういうやり方になったかは僕には分かりません。」って…。
マネージャーに聞いたら、「DMEをそのままやると効果的ではないから、日本人に合わせたやり方にしているんです。」と言われて、「効果がなかったと感じさせてしまって、本当に申し訳ないとしか言えない。」って謝られたんです。でも、謝ってほしかったわけじゃないんです。
各所で学校の説明をしているオーナーの岡本さんが知らないのはおかしいですよね。情報共有ができてないのか、もう干渉していないのか分からないですけど。毎週月曜日に定例会議があるんですけど、何をやっているんだろうと思いました。
メソッドを日本人にアレンジしている学校は実際にあるんです。アレンジしてるならちゃんと説明して欲しいですね。具体的な説明がなかったら、学習経験が豊富な生徒は納得できないですよ。
本当に、DMEはあの勉強方法はやめてほしいです。生徒が可哀想。
入って速攻、アレ?って思って、3週間がんばったんですか。
みんな仲が良くて、すごく緩い雰囲気なんです。だから、言いだすのに2週間かかりました。でも、このままBTBにいるのは時間がもったいないと思って。岡本さんに「ちょっと話があるんですけど…。」って緊張して言ったら、「ご飯の話ですか?」って言われて。
オリジナル教科書に間違いがある
授業はビジネスイングリッシュではなかったですね。
授業で厳しくダメ出しされることはないんですか?流れていくんですか?
最初は流れていきましたね。途中から、僕が要求してちょっとよくなりました。柔軟にやってくれる先生が1人いたんです。でも、なんで僕が先生にお願いしないといけないだろうって思ってました。
教科書はビジネスなんですか?
韓国の学校のビジネスコースで使われているのと同じ教科書です。あと、オリジナルの本が2冊あります。ビジネスなのかどうなのか分からないけど、ビジネスシチュエーションで使うイディオムの本。ただ、シチュエーションを作るんじゃなくって、教科書に載っている会話文のロールプレイをやるだけなんです。会話に空欄があるけど、上に書いてるから、これ入れるんだろうって想像がつく。
その勉強法が効果ゼロとは思わないですけど、全体的に緩そうですね。
最初、ビジネス英語の話をしたのに、渡された教科書の中にビジネス系は1冊もなかったです。マーケットリーダーの本とかは存在するんですけど、授業では使ってなかったです。
ビジネス向けの教科書はあるんでしょ。
ファンダメンタルエクスプレッションっていうオリジナル教科書が一応ビジネスシーンを考えていました。ただ、イディオムが違うだけで全部パターンは一緒です。同じようなパターンの例文が永遠と続くんです。
もしかしたらオリジナル教科書を作っているのは日本人かもしれません。be動詞、過去形、現在形を間違えてる箇所があるんです。初歩的な時制の間違いが気になりました。僕が気づくぐらいだから、上級者が見たら、もっとミスがあると思います。
BTBの自己啓発的な授業がツライ
あと、ディスカバリーユアセルフっていう自分を見つめなおす授業があるんですけど、英語でする意味があるんだろうかという内容でした。子どもの頃の苦しい話をしてねって言われるんです。
えっ、そんな授業があるんですか…。
自己啓発の香りがプンプンする授業です。プライベートな話だからしたくないって言ったんですけど。絶対にしてくださいって言われて。やったら、やっぱり空気が悪くなりました。僕の人生はそんなに良いものではないので…。この授業もクロスロードでやるといい感じになるのかもしれないですけど…。
その授業は、嫌な人が一定数いますよ。過去を振り返りたくない人はいますからね。英語の勉強と関係ないし…。
大学時代の災厄についてスピーチしたら、先生は泣きました。ある生徒からは「感動したよ。」って言われましたけど、別に感動してほしくもない。
海外就職に強いBTBの生徒層
ブライチャー経験者を受け入れたら、こうなるのわかると思うんですけど、なぜ受け入れたんですかね…。英語のレベルが合っていなかったと思うんです。ブライチャーでしごかれてるから、普通の生徒よりできるわけでしょ。
それもあるでしょうね。でも、僕よりできる人もいましたよ。
その人は大丈夫だったんですか?
スタッフの友達で1週間だけ来てました。仲がよいから和気あいあいと。1日8時間授業を受けていました。
他の学校を知らなかったら、比較できないから満足できるのかもしれないですね…。ブライチャーは筋トレみたいな学校だから。そういう厳しい学校から行くと、どこに行っても緩いですよ。僕はBTBは知らないけど、クロスロードみたいな学校だとしたら、業界の中でも緩いほうでしょうからね。
緩い雰囲気もいいと思うし…。みんないい人たちなんです。でも、目に余るときもありました。授業中に、スタッフさんが日本語で話しかけてくるんです。あれはやめてほしかったですね…。英語で聞いてくるんだったら、邪魔だけど、まぁ許容範囲です。でも、日本語で話しかけられるのは…。
授業中でしょ。英語でも日本語でも他の生徒に話しかけてくる状況が、学校の雰囲気をあらわしてますね。
本気でビジネス英語を学びにいってたので。生徒、先生、マネージャーの間はメリハリのある人間関係にして欲しかったです…。特に授業中は。
他の生徒は満足しているんですか?
みんなわりと満足していました。ブロークンなんですけど、コミュ力が高い方が多くて、みんなそれなりに喋れます。
クロスロードには旅人が多いから、コミュ力が高い人が多いとは思います。だから、何となくしゃべるんでしょうね。BTBも似ているのかも。でも、ブランディングが全然違うから、ハイエンドな学校を期待してしまいますね。
ホテル契約かコンドミニアム契約か注意
BTBの留学費用はブライチャーより高いんですよ。月30万くらいです。
それは期待してしまいますね。施設はいいんでしょ。
施設はいいんですけど、施設の話をするとまたややこしいんですよ。ホテル滞在で、パンフレットには毎日タオルやシーツの交換サービスがありますって書いてあるんです。ブライチャーのビッグホテルと同じです。でも、実際は4日に1回なんです。なんでかというと、契約の仕方が、ホテル契約とコンドミニアム契約があって、値段とサービスが違うんですよ。
僕は普通にホテル契約をしたつもりだったので、値段は高いけど、しっかりしたサービスが含まれていると思っていたんです。でも、BTBさんが勝手にマンスリー契約をされていたみたいで。
コンドミニアム契約の方が安いんでしょうね。
そう、生徒が払うお金は一緒だから、学校的にはコンドミニアム契約のほうがお得なんです。それで、「4日に1回って言われたんですけど?」って代表の岡本さんに言ったら、「4日に1回が普通です。」って言われて…。パンフレットには毎日って書いてるんですよ…。ホテル滞在なのにトイレットペーパーも買いにいかないといけない…。
あと、ブライチャーは朝食が付いているんですけど。BTBのコンドミニアム契約は朝ごはんがつかないんです。だから、朝食のたびに「BTBにつけて。」って言わないといけなくて面倒くさいんです。最初は、何で毎回払えって言ってくるんだろうって思ってました。
クロスロードとBTBの違いは施設
岡本さんに聞いたんです。「クロスロードとBTBの違いって何なんですか?」って。そしたら、「ホテルが違う。」って言われました…。それだったら、僕はBTBを選ばなかった…。最初から「違いはホテルの設備です!」っ言ってくれていたら、絶対行ってないですよ…。
ほとんどの教科書がクロスロードと同じなんです。岡本さんは、ディスカバリーユアセルフはクロスロードでは使っていないと言ってたんですけど、たまたまクロスロードにいた生徒の話を聞く機会があって、教科書について聞いてみたら、使ってるかどうかは分からないけど、学校には置いてあって。みんな読んでるみたいです。
裏でつながっていくと不信感が募りますよね。
BTBは生徒がいないから。たぶん、今はBTBの先生はクロスロードでも教えてるんじゃないかな。だったら、BTBの先生の独自の採用基準って何なんでしょう?本当にクロスロードと一緒ですよね(笑)。
他の学校を紹介されるがコミッション目当て
これは学校とは関係ないですけど、あるスタッフさんは、僕がやめることになった辺りから、いろんな学校を紹介してくるようになったんです。ある時、勉強をしていたら、「ご飯を食べよう!」って言ってきて、断れずに行ったんです。そしたら、根掘り葉掘り聞かれるんですよ。全部受け入れるから、不満を教えてくれって。
不満を伝えたら、納得のいく答えを返してくれたんですか?
なかったですね…。ただ、その後に「セブには他にもいい学校がたくさんあるから、よかったら紹介するよ。」って言われて。いろいろ学校を紹介されて、新しくできた学校に見学に行ったんですよ。すごく高くて。一番高いプランは40万以上だったかな?セブの学校って横のつながりが強いじゃないですか。岡本さんはセブ和僑会に入っているから、アーグスとかQQ Englishとも仲良しですよね。その新しい学校とも仲がいいみたいで。
近いから見学に行って、デモクラスを受けたんですけど…。う~ん。高っ!て思いましたね。ちなみに、生徒は今のところゼロです。
体験授業は生徒を獲得するためにやっているから、体験授業がショボかったら、絶対ショボいですよ。
ですね。それで、「もしあの学校に行くなら僕を通してね!」って何回も言うんです。コミッションがほしいだけなんですよ(笑)。
BTB留学検討者へ注意点
まだできたての学校なので、様子を見たほうがよさそうですね。でも、はじめて留学するなら、他の学校と比較できないから満足できるのかも。今後、学校が良い方向に向かってくれることを願います。
いろんな学校が海外就職のコースを作っているじゃないですか。あれって、学校同士が繋がっていて、海外就職が儲かるっぽいぞって話になってるだけような気がしますね。
海外就職を斡旋して顧客単価を上げたい気持ちは学校は持ってると思います。でも、問答無用に海外就職をあおっている人は僕は信用していないです。紹介する人にメリットがあるだけですからね。
そうですよね。
仮に海外就職するとしても、コネクション持ってるだけの若い人よりも、日本の会社でもしっかり働いたことある年配の人に相談したほうが絶対いいですよ。これからもたまにトラブルにあいそうですけど、気をつけてくださいね。
良い勉強になりました。
まとめ
今回の問題は、要求に答えられない生徒を受け入れてしまったことが原因だと思います。なぜブライチャーの卒業生をBTBが受け入れたのか不思議です。岡本さんとは何度かお会いしました。真面目な方の印象を持ってます。BTBはできたての学校なので、まだルールも手探り状態で、生徒さんとコミュニケーションミスがあったのかもしれません。価値ある海外就職ができる生徒を増やすよう、是非改善して良い学校にしていって欲しいです。