JR渋谷駅中央改札内の埼京線連絡通路にあるBOOK EXPRESS（ブックエキスプレス）渋谷店が、周辺の再開発に合わせた駅改良工事に伴い本日8月21日をもって閉店する。

東京ビッグサイトや幕張メッセ、東京ディズニーリゾートへ向かうときにだれもが一度は目にしたことがあるだろう駅ナカの書店。

2006年のオープンから利便性の高さに加え、店頭ショーケースに展示される漫画家などの色紙でも利用者を楽しませていた。

利便性の高い書店BOOK EXPRESS

BOOK EXPRESSはNewDaysやKIOSK同様、JR東日本リテールネットが運営するいわゆる駅ナカ書店で、首都圏を中心に全国で25店舗を展開している。

限られたスペースながら文庫やコミック、雑誌に加え、実用書や児童書も取り扱い、通勤・通学の途中や旅行前など、時間の限られた利用者のニーズを満たしてきた。

実際に閉店日に訪れた筆者としても、雑誌や新書、漫画が充実しており、わかりやすく移動中の需要が高いものが揃っていると感じた。

コミケやワンフェス、イベント時の利用者からも惜しむ声

渋谷駅の埼京線（りんかい線）連絡通路といえば、コミックマーケットや東京ゲームショウ、ワンダーフェスティバルなど、東京ビッグサイトや幕張メッセで開催される大型イベントへ渋谷を経由して向かうときに通る場所。

閉店の告知は8月上旬の段階から出ていたため、Twitterでは手描きのイラストやコミケ・ワンフェスのカタログ、さらには一番くじまで、利用者のさまざまな思い出が語られている。とともに閉店を惜しむ声が上がっている。

特別なイベント開催時に、渋谷を経由してそれぞれの現地へと参戦していった人たちにとっては、思い出も人一倍。おなじみの光景が、惜しまれつつも姿を消すことになる。