【脈診】六部定位脈診
おおまかに祖脈をみたら、次は六部それぞれの脈をみていきます。ここでも強弱をとらえるのではなく、指をゆっくりと沈めていき、脈がどこからうちだしたか、どこまでうったか、に注目して脈図に書き入れていきます。
深さを5段階に分けるといっても、寸・関・尺それぞれ深さが違うので、5分割してもそれぞれの幅が違うことになります。ですから、それぞれの部位の浮・中・沈を頭に入れておく必要があります。寸口は浅く、関上、尺中に向かうにしたがって、深くなります。尺中の沈の部位は、骨にあたるまでになります。
①実に関しては、触れて強い脈としていいでしょう。他の部位より強いところには、二重丸をいれてください。
②虚は指のあたりが弱くなるところ。脈図の下に「虚」と書き入れます。浮いていても虚していない脈は、底でもしっかり形があります。
③それぞれの脈状が分かるようなら、それも書き込んでおきましょう。
※五段階の脈図については、木戸正雄先生のMAMを参考にしています。