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岩瀬が救った 2死満塁斬りで通算406S

2018年8月22日 紙面から

中日-阪神 9回表2死満塁のピンチを抑え、ウイニングボールをビシエド(右)から受け取る岩瀬=ナゴヤドームで(小沢徹撮影)

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 またヒヤヒヤしたけど勝ったぁ~。中日は21日の阪神戦(ナゴヤドーム)で4点リードの9回に佐藤優投手(25)が登板。1点を失いなお2死満塁のピンチを招いて降板すると、最後は4番手の岩瀬仁紀投手(43)が切り抜けて4-1で逃げ切った。岩瀬は今季2セーブ目を挙げ、前人未到の1000試合登板まであと「9」。DeNAが敗れたため最下位を脱出した。

 勝った。ただ、素直には喜べない雰囲気も漂った。守護神不在の苦境が招いたドタバタ劇を、岩瀬が救った。「準備はしていました」。虎を目覚めさせることなく、歓喜へと変えた。

 「新守護神候補」として9回を託された佐藤が誤算だった。4点リードの9回。先頭の糸井にソロを浴びた。後続を連続空振り三振に仕留めても、乱れた制球は立て直せない。代打・鳥谷を歩かせ、続く代打・原口に死球。さらに代打・福留にも四球を献上し、2死満塁で交代を余儀なくされた右腕は「技術うんぬんじゃなくて、気持ちの部分が大きかった」と反省した。

 1発出れば逆転の場面。百戦錬磨の男に頼らざるを得なかった。岩瀬は前回19日の巨人戦(東京ドーム)で9回から登板し、1/3イニングで3失点。不本意な結果に終わった。

 「満塁だったので、バッターだけに集中しようと…」。悪夢を脳裏から振り払い、切り替えるしかない。糸原に内角136キロで 打ち取り、汚名返上の好救援。5月2日のヤクルト戦(神宮)以来、約3カ月ぶりの通算406セーブを記録した。

 守護神不在の苦境に変わりはない。森監督は「抑えはいつも考えている通りにいかないから困っている。本当ならその前に終わらないといけない」と9回のドタバタ劇を嘆いた。かつて絶対的守護神として君臨した岩瀬は言う。「(今は)形がしっかりしていないというのはある」。そう現実を受け止めながら「自分は言われたところで結果を出せるようにしたい」と、与えられた持ち場に集中するだけだ。

 

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