経済教室日銀 出口への難路(上)緩和効果・副作用の相反 焦点
枠組み修正の影響 限定的 植田和男・共立女子大学教授

2018/8/20付
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日本経済新聞 朝刊
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 日銀の金融政策が難しい局面を迎えている。足元では労働市場を筆頭に経済情勢は好調にもかかわらず、物価の動きは鈍くインフレ目標達成のめどは立っていない。出口には程遠い情勢だ。一方、既に20年前後にわたりあらゆる緩和手段を採用してきた結果、ここへきていよいよ追加緩和手段は底をつきつつある。

 まさに上にも下にも動けない状況だ。金融政策目標の達成に時間がかかる際の中央銀行の対応に関する経済理論にもみるべき…

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