劉備は、零陵を攻略した時に、その見事な手腕を諸葛亮に褒め称えられます。その際に、劉備は自分が曹操よりも優れているものを言って満悦感に浸るのです。そこで、劉備が曹操より優れているものが何か?詳しく紹介しましょう。
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『第49話 趙雲、桂陽を取る』のキャスト
劉備軍が零陵や桂陽を攻略していく『第49話 趙雲、桂陽を取る』に登場した人物や声優さんたちは、以下の通りです。
- 劉備(襄陽)/満悦感にひたる皇叔(声:家中宏)
- 諸葛亮(襄陽)/趙雲に桂陽を任せる軍師(声:堀内賢雄)
- 張飛(襄陽)/零陵で手柄を立てる将軍(声:天田益男)
- 趙雲(江夏)/桂陽へ出撃する将軍(声:遊佐浩二)
- 劉度(零陵)/零陵の太守(声:星野充昭)
- 劉賢(零陵)/邢道栄を疑う龍度の子息(声:名村幸太朗)
- 邢道栄(零陵)/劉備を城に誘き寄せる将軍(声:鈴森勘司)
- 趙範(桂陽)/趙雲に策を講じる桂陽の太守(声:里卓哉)
- 鮑隆(桂陽)/趙範と部下の間を取りもつ文官(声:小林かつのり)
- 陳応(桂陽)/趙雲に一騎打ちを挑む将軍(声:大羽武士)
『第49話 趙雲、桂陽を取る』のストーリー
劉備に解放された邢道栄ですが、零陵の城に戻ったら「城門を開かせて、奴らを誘(おび)き寄せます」と簡単に劉備との約束を破ります。それに、劉賢は「敵と通じているのであろう」と邢道栄に剣を向けてしまうのです。
邢道栄が張飛を追撃(起)
邢道栄は必死になって、劉度への忠義に偽りがない事を誓います。それを聞いていた劉度は「邢道栄は素直なだけが取り柄の男だ、その策は諸葛亮のものであろう。ならば、その策を利用するのだ」と言って、邢道栄を信用します。
そして、夜半になって邢道栄が合図を送って、張飛や劉備が城へ入ろうとします。所が、邢道栄の兵士たちは一斉に火矢を放ってきたのです。張飛は驚いて「主君をお守りしろ」と言って、急いで退却していきます。
零陵に入城する劉備(承)
退却していく劉備軍に対して、劉賢や邢道栄が追撃していき、ついに劉備を捕らえます。これに劉賢や邢道栄はほくそ笑みますが、何と捕らえた劉備は影武者だったのです。そこへ張飛の軍が反転してきて、突撃してきました。
あわてる劉賢でしたが、あっという間に捕らえられてしまうのです。張飛は、早速、劉備や諸葛亮に「劉賢を捕らえましたぞ」と大喜びで報告します。これに諸葛亮は「劉度は自分の息子である劉賢を溺愛していました。これで零陵は落ちたも同然」と勝利を確信。
そして、諸葛亮の言う通りになって、劉度は印綬を持ち、劉備に降伏しました。所が、劉備は印綬を劉度に返して「劉度殿の治世は優れたものでした。このまま太守を続けて下され」と自分の配下になってくれるのであれば、引き続き身分を保証したのです。これに劉度は深く感謝しました。
劉備が曹操より優れているもの(転)
城に入った劉備に対して、諸葛亮は「皆の前で、印綬をお返しなさるとは見事でした」と主君の行為を褒め称えます。そこで、劉備は「私は劉表よりも強く、曹操よりも善人である。身分さえ保証すれば、劉度は私に忠義を尽くしてくれるであろう」と満悦感にひたったのです。
劉備は、零陵を攻略したので、次の矛先を桂陽へ向けます。そこで趙雲と張飛が共に「私に零陵攻めをお命じ下さい」と言い合ってしまったのです。そこで、くじ引きで決めさせようとして、張飛が先にひいたら外れでした。次に趙雲もクジを引いたら同じく外れだったのです。
所が、趙雲が何か言おうとする前に諸葛亮に止められて、そのまま趙雲に桂陽攻めを命じました。しかし、夜半になって趙雲は諸葛亮のもとを訪ねて「ひいきは望みませぬ」と言ったら「ひいきしている訳ではない、張飛は血気盛んな所がある。むやみに敵に恨まれる恐れがあるので、そちに任せたのだ」とさとします。
関羽の意地(結)
諸葛亮の言葉に納得した趙雲は桂陽へ出撃して、敵将の陳応と一騎打ちして、陳応は落馬してしまいます。しかし、陳応に対して「趙範に投降するように言え」と言って、逃がしてあげるのです。それに感じ入った陳応は主君である趙範に投降を勧めるので、しぶしぶ趙範は認めます。
しかし、納得できない趙範は、鮑隆に「何とかならんのか」と言って、策を講じようとします。その策に騙された趙雲ですが、敵の囲みを突破して、城門の所まで言ったら陳応が待ち構えていました。陳応は趙雲に投降して、そのまま趙範を攻めて桂陽も落城しました。
次に、劉備は関羽に長沙攻めを任せようとします。そこで、諸葛亮は「長沙には黄忠という手強い老将がいる。兵6000で出撃するように」と言ったのに、関羽は「赤壁の雪辱を晴らしたいのです、兵は500で十分です」と聞こうとしません。はたして、関羽はこのまま500の兵で出撃してしまうのでしょうか?
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『第49話 趙雲、桂陽を取る』のまとめ
動画配信U-NEXTで配信されている『第49話 趙雲、桂陽を取る』を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。
『第49話 趙雲、桂陽を取る』の残念な所
劉備は、諸葛亮を軍師にしてから連戦連勝で、良い気分にひたって、ついには「曹操よりも善人である」と自分が曹操より優れている所があると自負します。確かに、これは劉備が曹操より優れているものと言えますが、それでは本当に劉備は善人だったのでしょうか?私は少し疑問に思います。
赤壁の合戦では呉に助けてもらったのに荊州を占領して、呉に「荊州は返す返す」と言って、なかなか返そうとしないで、仁義を重んじると言っておきながら蜀にまで進行します。さらに張飛がたびたび部下に暴力をふるうのにそれを止められませんでした。
そして、何よりも曹操は悪人ですが、それがあまり短所になりませんでした。実際に漢楚の戦いでは、項羽はむやみやたらに殺戮を繰り返したので、それが原因で劉邦が天下を取れました。しかし、曹操は悪人ですが徐州攻め以外では、あまり殺戮をしませんでした。そのため、劉備は諸葛亮によって、少し自信過剰になってきたのが残念です。
『第49話 趙雲、桂陽を取る』の見所
趙雲が、邢道栄と戦うシーンでは、どう考えても正義と悪がハッキリと別れる内容になっていました。その分かりやすさが、物語を盛り上げてくれるので、蜀のファンの方にとって、たまらない内容になっています。
しかし、第49話から、劉備の自信過剰や関羽の意地が見え始めて、この時から少しずつ劉備陣営の悲劇の予兆は始まっていたのかもしれません。