逆イールド見込まれる状況では利上げに反対:アトランタ連銀総裁

アトランタ連銀のボスティック総裁

Photographer: Christopher Dilts/Bloomberg

アトランタ連銀のボスティック総裁は、米国債利回りの長短逆転(逆イールド)の発生が見込まれる状況になった場合は、追加利上げに反対すると表明した。逆イールドはリセッション(景気後退)の前触れと広く受け止められている。

  総裁は20日、テネシー州キングスポートで講演。聴衆からの質問に対し、「逆イールドを引き起こすと分かっているような政策に賛成票は投じないと私は約束するし、政策を進める中でそうした状況に直面することはないだろうと希望する」と発言。「市場は市場の論理で動く。われわれは注意を払い、対応する必要がある」と続けた。

  ボスティック総裁は今年計3回の利上げ、つまり年内あと1回の利上げを引き続き支持すると表明。米連邦公開市場委員会(FOMC)は6月、今年通年の利上げ予測を4回(中央値)としており、ボスティック総裁の見通しはややハト派寄りだ。総裁は今年のFOMC会合で投票権を持つ。

  ボスティック総裁は「経済には極めて多くのシグナルがあり、われわれはそれら全てに注意を払う必要がある」と指摘。「イールドカーブもその一つだ」と加えた。
  
原題:Atlanta Fed Chief Pledges to Oppose Hike Inverting Yield Curve(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE