「話のネタになる最新ITニュースまとめ」は、主に海外のIT業界で先週話題になったニュースを紹介する連載です。知っておいて損はない最新情報から、話のネタになりそうな事柄まで、さまざまなニュースをお届けしていきます。
動画ストリーミングサービスのNetflixに、大きな変化が訪れています。PC向け(ブラウザー版)に提供していたレビュー機能を削除し、オリジナルコンテンツの動画広告をテストしていることが明らかになりました。
ユーザーレビューからサムズアップ・サムズダウン方式へと評価システムを切り替えたNetflix(画像は国内版Netflixより)
Netflixは、PC向けに提供していた5つ星の評価システム、およびユーザーが投稿したレビューをすべて削除し、代わりにFacebookなどのSNSで利用されているサムズアップ・サムズダウン方式を導入しました。
Netflixによれば、レビュー機能はユーザーによる利用頻度が低いため、サムズアップ・サムズダウン方式に切り替えたとのことです。サムズアップ・サムズダウン方式は、“いい”か“悪い”の2択に簡略化されており、文章を書いて投稿するレビュー機能に比べると気軽に作品を評価できるのが利点です。
しかし、より詳細なレビューを知ることができないため、ユーザーが評価を調べるためには他のサイトに頼る必要があります。今回の変更により、利便性がどれだけ変わるのかに注目が集まります。
もうひとつの大きな変更は、自社コンテンツの動画広告の導入です。これは、アメリカのユーザーからの報告で明らかになり、後にNetflixが動画広告のテスト中であることを認めました。エピソードの間に動画広告が再生されるのですが、広告はNetflixオリジナルコンテンツに限定しているとのことです。
動画広告を体験したユーザーの間ではネガティブな評価が多いいっぽうで、Netflixは評価を受け止めつつも、ユーザーが動画広告に対してどのような行動をとるか調査するとしています。今回のテストでオリジナルコンテンツへのエンゲージメントが高くなれば、今後本格的に導入される可能性があります。
ソース:Netflix、Ars Technica、Reddit
モバイル端末向けOS「Android」の最新バージョン「Android 9 Pie(パイ)」の正式版が2018年8月7日にリリースされました。まずは、Googleのスマートフォン「Pixel」シリーズ(日本未発売)にアップデートが順次提供されていますが、気になるのはその他のスマートフォンへの配信時期です。
そんな気になるアップデートに関して、「Xperia」シリーズを展開するソニーモバイル(グローバル)が、「Android 9 Pie」の配布対象モデルと配布時期を明らかにしました。
ソニーモバイルが「Android 9 Pie」のアップデート対象モデルを発表
「Android 9 Pie」が配布されるのは全部で9モデル。ハイエンドモデルの「Xperia XZ2」「XZ2 Premium」「XZ2 Compact」「Xperia XZ Premium」「Xperia XZ1」「Xperia XZ1 Compact」には、2018年11月に配布が開始される予定。エントリーモデルの「Xperia XA」シリーズ(XA2/XA2 Ultra/XA2 Plus)は2019年初頭の配布が予定されています。
2016年以降に発売された「Xperia X Performance」「Xperia XZ」「Xperia XZs」の3機種はアップデートの対象外となっています。「X Performance」「Xperia XZ」の2機種は発売から2年が経過するため対象外となるのは理解できますが、2017年に5月に発売された「XZs」までもが対象外となるのは、ユーザーにとって残念な結果となりました。
ちなみに、対象外の3機種はCPUに「Snapdragon 820」を採用しています。おそらく、「Snapdragon 820」は「Android 9 Pie」のCPU要件を満たしていないため、3機種にアップデートが配布されないことになったものと考えられます。
「Android 9 Pie」はAIをシステムに活用しており、AIがユーザーの利用パターンを学習しバッテリー消費の削減、輝度調節などを行う機能を搭載。また、「iPhone X」のようなジェスチャーナビゲーションを採用したことで、見た目が大きく変わることになりそうです。「Android 9 Pie」の新機能については、以下の記事で解説しているので、気になる人はチェックしてはいかがでしょうか。
ついに正式版が登場!「Android 9 Pie」の気になる新機能を解説
ソース:ソニーモバイル
アメリカの大手スーパーマーケットチェーンのKrogerが、アリゾナ州のスコッツデールで自動運転カーを利用した食品配達のテストを開始しました。テストでは、スタッフが乗車した自動運転カーを使用し、その後に完全無人の自動運転カーにシフトするとのことです。
テスト配達に利用される自動運転カー
Krogerは、配送専用の自動運転カーを開発するNuroというスタートアップと協業し、自動運転による配送サービスのテストを開始。ネットでの注文時に自動運転カーの利用有無を選択できるシステムになっており、テスト開始時は1店舗のみの提供になるとのことです。
テストに使用されるのは、トヨタのプリウスと日産のリーフをベースに開発された自動運転カーで、安全のため運転席にはスタッフが乗車。自動運転で配達先に向かい、到着したらスタッフが荷物を届ける仕組みになっています。
しかし、2018年秋ごろにはNuroの完全無人自動運転カーにシフトする予定で、そうなると荷物の受け渡しがどのように行われるのかが気になるところ。ユーザー自身が自動運転カーの止まった場所まで荷物を取りにいくものと予想されますが、そうなると高齢者が利用しにくいなどの問題が出てきそうです。
Nuroは現在、無人自動運転カーをカリフォルニア州でテスト中
KrogerとNuroは受け渡す際の不安点を解消できるのでしょうか。もしアメリカで普及すれば、日本でも自動運転カーによる配送が現実のものとなるかもしれません。
ソース:Kroger
最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。