積立投資信託は、元本積立による複利をねらいます。
それゆえ、利益が出てくるまでには
年単位での期間がかかるものが一般的。
「そんなに待てない!」
かといって、株式売買はアップダウンが大きく怖い。
そういう人の要望に応えるのが売買目的の投資信託。
|売買目的の投資信託
投資信託というと積立投資信託が注目されています。
その一方で、株式同様に売買益をねらう取引も一般的。
投資家からすると、売買目的の投資信託が主流といってもいいでしょう。
それゆえ、デイトレーダーとまではいかなくとも
市場の情報に敏感である必要があります。
将来のための「積立投資信託」ではそこまで重視していない、
売買のタイミングが要求されます。
投資信託の基準価額は、あくまで運用会社が運用した結果なので、
運用が上手くいっていれば、プラスに
運用が上手くいっていなければ、当然マイナスになります。
ただ、株式売買のように
「売り買い人」「買いたい人」の多い方へ純粋に価格が動くわけではないので
投資家心理による、急激な上昇、下降といったことは少ないと言えるでしょう。
|売却のタイミング
では、どのタイミングで売れば良いのか?
投資信託での売却タイミングは、期間ではなく「売買益」で決める。
資金の回転率、現実的な利益率を考えると
5%の利益が出た時点で売却することが理想だと考えています。
5%の利益といっても、数日から数か月、時には年単位かかることも。
「積立投資信託で年利5%」と考えると、年単位かかるというのは、うなずけますよね。
資金の回転率を考えると、
マイナスは15%になった場合または2ヶ月以上プラスにならない場合
売却することを、私はルールとしています。
資金の回転が少なるなることは
お金を決まった投資商品に固定化してしまうことは、利益の機会を失うことを少なくする。
回転率を上げることは、効率的に資金を使うために必要なこと。
ただし、これは積立投資信託には当てはまりませんので、ご注意ください。
株取引でも言えることですが、売買目的の投資は
プラスにしろ、マイナスにしろ売る基準を自分で決めておくことが大事です。
プラスの場合は、利益を上げたいから「もっと上がるかも」
マイナスの場合は、損を少なくしたいから「もっと上がるかも」
この「もっと上がるかも」心理が、売却のタイミングの判断を遅らせます。
タイミングが遅れたことで、好機を生むこともありますが、
その多くが「利益が少なくなった」「損失が大きくなった」といった「事故」を招きます。
売買を目的とする以上は、自分が納得できる「売却タイミング」を決めておくことが
損失を少なくして、利益を上げていく大事な要素になります。
そして投資信託にも、実はレバレッジ取引
すなわち、小さい金額で大きな金額の取引が出来る投資商品があります。
次回は、投資信託におけるレバレッジ取引の安全性、有効性について考えていきます。
「投資信託でレバレッジをかける(1) 売買目的の投資信託」
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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