第61回オールスターでGⅠ初優勝を果たした脇本雄太=8月19日、福島県のいわき平競輪場

 競輪の第61回オールスター(G1)最終日は8月19日、福島県のいわき平競輪場で決勝(2425メートル、6周)が行われ、昨年12月のワールドカップ男子ケイリン金メダルの脇本雄太(福井県立科学技術高校出身、日本競輪選手会福井支部)が3分36秒3(上がり11秒9)で制し、優勝賞金4400万円を獲得した。脇本はこれがG1初優勝で、初めて暮れのグランプリ出場権を手にした。

 レースは竹内雄作(岐阜)浅井康太(三重)金子貴志(愛知)の中部勢が主導権を握ったが、続いた脇本が一気にスパートして残り1周をすぎて先頭に立ち、後続に3車身差をつけて押し切った。浅井が2着に入り、連覇を狙った地元の渡辺一成(福島)は3着だった。

 払戻金は車連単が7―1で860円、3連単は7―1―2で3530円だった。

 脇本は「今度こそ自分が優勝するんだという強い気持ちで臨んだ。どうしても1着が取りたかった。先行で実現できてうれしい。こういうスタイルを崩さないで頑張りたい。アジア大会では結果を求められているのでしっかり走りたい」と話していた。

 脇本は8月18日開幕のジャカルタ・アジア大会の日本代表にも選ばれており、男子チームスプリント、ケイリン、スプリントの3種目にエントリー。中でもケイリンは昨季のワールドカップで日本勢14年ぶりの優勝を果たしており、今大会でもメダルの期待が大きい。

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