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エンジニアがテクノロジーの力で社会貢献をしていく話

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これはフィリピンで生活をしているYuriさんのツイートです。
Uberのバイク版のサービスに関するツイートなのですが、エンジニアがテクノロジーの力を通して社会を変えているのを見て嬉しくなりました。

本記事の内容

  • Angkasとは何か?
  • Angkasが流行る前のバイクタクシー状況
  • Angkasはどのように社会を変えたのか
  • 世の中をよくするエンジニアの生き方

Angkasとは何か?

Angkasとは、Uberのバイク版みたいなものです。
フィリピンでは原付きの二人乗りが許されています。
そのため、フィリピンにはバイクタクシーという職業があります。
現地ではハバルハバルと呼ばれているものです。
バイクの運ちゃんが、お客を後ろに乗せて好きな場所に連れていってくれるサービスです。
フィリピンでは道路の渋滞が激しいので、バイクタクシーは便利なサービスなのですが、実はAngkasが出るまでは大きな問題がありました。

Angkasが流行る前のバイクタクシー状況

バイクタクシーの運ちゃんは社会の底辺なので危険な目にあいやすい

フィリピンに行くと、こんな風に街角でオッチャン達がたむろしていて、声を掛けてきます。

ただ、フィリピンに留学に行く人達は、学校側から「バイクタクシーは絶対に使うな!」と最初に厳命されます。
なぜならば、バイクタクシーの運ちゃんは、フィリピン社会の底辺にいる人達なので、危ないからです。
「人を差別してはダメ」という意見もあるとは思いますが、フィリピンは日本のように全ての人達がよく教育されているわけではありません。
そのため、日本人はできるだけバイクタクシーを使わないようにしています。
実際のところ、2015年ぐらいに日本人がバイクタクシーに乗ったのですが、人気のないところに連れていかれて、銃で撃たれてしまいました。

バイクタクシーはボッタクリかも

危険とは知っていましたが、自分は気にしないので、ちょくちょくバイクタクシーを使っていました。
嫌だったことは、毎回、バイクタクシーの値段が変わることです。
距離や時間によって値段が決まるわけではなく、運ちゃんの気分によって値段が決まります。
フィリピンあるあるですが、これは辛いところです。

バイクタクシーの運ちゃんは、効率よくお金を稼げない

バイクタクシーの運ちゃんは、上の写真にあるように、客がよく来るポイントにたまってダベっています。
一方で、バイクタクシーを待っている人達は至るところにいます。

非効率な話です。
つまり、運ちゃんはお金を稼ぎたいはずなのに、その大半の時間を無駄にしてしまっています。

今までは、この三点が大きな問題でした。

  • バイクタクシーは運ちゃんを信用できないので危険
  • バイクタクシーに支払うお金が安定していない
  • バイクタクシーの運ちゃんは、効率よく稼げていない

それを改善したのがAngkasです。

Angkasはどのように社会を変えたのか

Angkasが出てきてから、その状況が変わりました。
バイクタクシーを使った人は、乗車後に運ちゃんのレビューをすることができます。
低レートをつけられたら、運ちゃんは商売あがったりなので、悪いことはできません。
いわゆる、信用の上に社会が成り立つ、信用経済と呼ばれるものの一つです。
これにより、バイクタクシーの安全性が向上しました。(まだ安全とはいい切れません)

次に乗車賃も安定しました。
なぜならば、乗車賃を決めるのは運転手ではなく、Angkasというアプリだからです。
これにより、みんながボッタクリの心配をすることなく、安心して使えるようになりました。

最後に、運ちゃんは効率よく働いて多くのお金を稼げるようになりました。
以前は、運ちゃんは適当にお客を待っていただけでした。
しかし今では乗客が、自分の来てほしい場所にバイクタクシーを呼ぶことができます。

Angkas、バイクの運ちゃん、乗客の全員に利益がある、まさに三方よしのサービスです。

世の中をよくするエンジニアの生き方

私は、こういった世の中を幸せにするサービスを見ると本当に嬉しくなります。
これこそが、エンジニアをやっている意義だと思うからです。

最近、日本人でも英語を話せる人が増えていますが、それはオンライン英会話のお陰です。
そして、その背景の一つには、エンジニアが通信環境を向上させ、SkypeやWebRTCといったソフトウェアを開発したという事実が挙げられます。
そのおかげで、途上国と日本をつなぐオンライン英会話が可能になりました。

また、プログラミング教育も広がりつつあります。
以前は、なかなかプログラミングを始められなかった人達が、Progateやドットインストールといったサービスを使って、手軽にプログラミングを始められるようになりました。

世の中のエンジニアは、寄付などではなく普通の企業活動を通して、自然に世の中を変えていくことができます。
私も普通にエンジニアとして働いて、テクノロジーの力で社会貢献をしていければいいなと常に思っています。

ちなみに、UberやAngkas、Airbnbといったサービスを使うことをシェアリングエコノミーと呼びます。
シェアリングエコノミーについてもっと知りたいという方は、これらの本を読んでみるといいかもしれません^^

 

-エンジニアの生き方

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