たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

海外資産運用の相談にまとめてお答えします。

資産運用の相談にまとめてお答えします。

 最近ご質問が増えており、ややもすると毎日1~2時間ぐらい対応をしています。従来のお問い合わせからいただく質問も多くなってきましたので、ひとまず2つまとめてお答えします。

 

 一つ目は証券会社に関して、二つ目はVTIに関してです。

ジュニアNISAと証券会社の商品選び

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たぱぞう様

 いつも楽しく拝読させていただいております。

 以前にCFD取引について相談させていただいた「ねこまし」と申します。

 その節はご回答ありがとうございました。

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 さて、今回はジュニアNISAで取扱い商品が少ない場合に何を買うか?という相談です。現在、あるお付き合いがあって、対面型の証券会社さんで娘のジュニアNISA口座を開設しました。

 

 たぱぞうさん信者の私としては、できれば

  • 米株のVTI(海外etf)
  • 楽天全米株式(投資信託)
  • 1557SPDR S&P500(国内ETF)

 などで娘の資産を築いていければ・・・と思っていましたが、

米株→NG
楽天全米株式→取扱い無し
1557SPDR S&P500→ジュニアNISAでは米株を中心としたETFはNG

 とのことで、どれも買うことができず、さて何を買おうか?となってしまいました。
上記のような制限の中で、たぱぞうさんなら何を買付しますか?ご助言いただけましたら幸いです。

買いたい投資信託や米国株ETFを選んでから証券会社を選ぶ

 まず、買いたい投資信託や商品を選んでから証券会社を選ぶことをおすすめします。iDeCoもそうなのですが、買いたい商品の取り扱いが無い例が多いからですね。私も複数証券会社に口座を持っていますが、通常の株式取引と違って、nisaやiDeCoは口座が特殊です。

 

 そのため、iDeCoは楽天証券、nisaはsbi証券、通常取引はマネックス証券、あくまで例ですがこのように多様性を持たせてもさほど手間にはなりません。通常取引口座程、非課税口座は開かないからです。マニアックだと米系など海外証券となりますが、まあいいでしょう。

 

 また、各社提供するサービスが微妙に異なります。

 

 例えば楽天証券では日経新聞が読めますし、sbi証券ではバロンズが読めたり、マネックス証券ではオリジナルコラムが読めたりします。そういう意味では、口座を分けておいて損することは無いと思いますよ。何らかの事情で、どうしてもそこの会社を使わなくてはいけないならば、ちょっと変わりますけどね。

子どものためにVTIを積み立てていく

 日々、ブログで勉強させていただいております投資初心者です。
 現在、21歳の息子(学生)のためだけに目標期間40年~50年(年間24株+配当分)のVTIを積立中です。


 そこでお尋ねしたいのですがVTIを長期間、毎年24株+配当分を積立ていくことは
理にかなっていますか?

(VTI24株+配当分)と(VTI12株+配当分+VYM24株+配当分)とでは、どちらを推奨されますか?VTIとS&P系ETFとではどちらを推奨されますか?


 このところVTIの出来高がVOOより少ないことが気になるのですが、どうでしょうか?SPYは、経費率が高いにもかかわらず出来高が多いことが、とても気になります。素人が見落としている大切なことが何かあるのでしょうか?


 VTIを、出来高が多いことを理由に、SPYに置き換えることはどう思われますか?お忙しい中申し訳ありませんが、アドバイスを頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

VTIの積み立ては良いですが、同時に相続も視野に入れる時期が来る

 素晴らしい積み立てをなさっていますね。私が息子さんになりたいぐらいです(笑)

 

 24株という縛りの背景が分からないのですが、長期投資という意味でしたらVTIは適しています。出来高に関してはVTIも非常に大きいので気にしなくて良いでしょう。少なくとも私たち個人には全く影響ありません。

 

 SPYが信託報酬がやや高いにも関わらず最も出来高が多いのは、古いからです。同じS&P500連動のVOOやIVVに比べてスパイダーのSPYは古く、伝統的にオプションなど含めて機関も多く使っています。先行者利益ですね。世界最大の規模のETFということで、圧倒的な流動性が強みになっています。

 

 S&P500とVTIどちらを買っても良いと思いますが、成長小型株が入り、より分散性があるということで私はVTIをおすすめしています。リターンはかなり近似すると思いますが、過去をみるとVTIのほうがやや優れます。

 

 もし外国税額控除が面倒で、分配金の繰り延べ再投資をしたいならば今は投資信託でも同様の投資が可能になっています。

  • 楽天全米株式インデックスファンド
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

 もし投資が初めて、初心者ですということならばこちらの投信で同じように積み立てられても良いと思いますよ。ちなみにNYSEのVTIなら今は150ドル近辺、24本でおよそ36万、40年で1500万近くになりますね。

 

 どこかの時点で相続も視野に入れる必要が出てきますね。税制は時代によって変わりますので、それはまたその時ですね。年数をかけてよい商品を買っていく。それは時代が下るにつれて、いい意味での不可逆な財産になります。

 

関連記事です。

  どういう視点で投資信託を選ぶかということですね。私は投資は海外ベースのものだけで良いと考える人です。理由は給与や年金を日本円で得るからです。普通に日本で暮らしていれば円のポジションは十分にとっていると考えます。

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  ただし、保険商品で海外投資と言うのはどうかと思います。オフショアでは一部面白いものもありますが、国内であえてドル建て終身などを選ぶ必要は無いと思っています。

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  どこで投資信託を買うか、どこで非課税口座を開くのか、というのは意外に大切です。こちらの記事では銀行で投資信託を買った人の半数が損をしているということを話題にしました。この上昇相場で利益が出ないのはよほどです。米国株相場は10年にわたって上昇しています。

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