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【ロジカルシンキング本】論理的思考が学べる分野別おすすめ書籍11冊|あなたをブランドにする読書法

【ロジカルシンキング本】論理的思考が見につくおすすめ書籍

ロジカルシンキング本|論理的思考が身につくおすすめ書籍11冊:入門書から名著まで

このブログ「Mission Driven Brand」は、マーケティングやブランディングにおける「できない、わからない」の解決を目指しているブログだ。

このブログを運営していると「おすすめの本を紹介して欲しい」という問い合わせを頂くことが多い。各解説記事でも様々な本を紹介しているが、今回はあなたにおすすめできる「ロジカルシンキング本」を入門書から名著まで11冊紹介しよう。どれも、本ブログの筆者であるk_birdが「ぜひ読むべき」と考えるロジカルシンキング本だ。

しかし、もしあなたに時間の余裕があるなら、まずは以下の解説記事をお読みいただきたい。

この記事に辿り着いたあなたなら、何らかの理由で「知識」を得たいと考えているはずだ。

「知識」は、過去の先人達が生み出した「知恵」であり、有用であることは否定しない。しかしあなたにとってみれば「単なる先人からの借り物」に過ぎず、あなたオリジナルの「知恵」とはならない。

どんなに優れたロジカルシンキング本も、単に「ロジックツリー」や「ピラミッドストラクチャー」などの知識を「消費」するだけでは、結局は何も残らない。なぜなら「読書」から得る成果とは、

  • その書籍自体の質
  • あなた自身の読書姿勢

の掛け算で決まるからだ。

もしあなたがロジカルシンキング本を「消費」ではなく「投資」と捉え、あなた自身の「思考能力」に結び付けることができれば、あなたの書籍代は「消費」から「投資」へと変わる。

上記の解説記事では、ビジネス本を「投資」と捉え、あなた自身の「思考の範囲」を広げ「知恵を生み出す思考能力」を身につけるための「読書法」を解説している。お読みいただいた方からは「良記事に出会えて感謝」というお褒めの言葉も頂戴している解説記事だ。

もし「ロジカルシンキング本」を手に取る前に上記の解説記事をお読みいただければ、あなたの読書は「消費の読書」から「投資の読書」へ変わり、あなた自身も変えていくことができるはずだ。

目次

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それでは、ここからはおすすめロジカルシンキング本を紹介していこう。選定したロジカルシンキング本は分野別に11冊となる。分類は以下の通りだ。

  • 論理的思考をわかりやすく解説している初心者向け入門書2冊
  • フレームワーク力を身につける実用書2冊
  • 論理的思考能力を磨き上げる上級者向け書籍2冊
  • 論理的思考をアウトプットに活かす名著2冊
  • ロジカルシンキングを越える良書3冊

さらに選定基準は、以下の基準のどれかに当てはまるものとした。

  1. k_birdが実際に読み、単純に「素晴らしかった」と思えるロジカルシンキングの良書。
  2. 実際に「思考の範囲を広げる」あるいは「知恵を見出す思考能力を鍛える」ことに役立っているロジカルシンキング関連書籍。
  3. 長年に渡って読み継がれており、時代を越えても変わらない「本質」や「原理」が見出せるロジカルシンキング本。

11冊と分量が多い理由は、思考力を鍛えるおすすめ読書術でも解説している通り「分野ごとの固め読み」のメリットを重視しているからだ。

「分野ごとの固め読み」をすれば、同じ分野の書籍が主張する「共通点」と「差異点」が浮き彫りになる。そして「共通点」「差異点」それぞれに対して思考を巡らすことができれば、ビジネス読書は単なる「知識止まり」にならない。「あなたオリジナルの考え」を形創るきっかけとなるはずだ。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-1:
論理的思考をわかりやすく解説している初心者向け入門書2冊

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-1:
ビジュアル ロジカル・シンキング

ロジカルシンキングは、能力の問題ではない。ロジカルシンキングとは、能力というよりは「頭の使い方」の問題であり、物事を考える上での「思考技術」だ。

そして「技術」である以上、誰もが訓練を重ねれば車を運転できるように、ロジカルシンキングもまた、後天的に身につけることができる。

本書はそんな入門者に対して、ロジカルシンキングをわかりやすく、簡潔に解説してくれている書籍だ。

さらに特筆すべき点は、単に手法を学べるだけではなく、どのような局面で、どのようにロジカルシンキングを活用できるかがイメージしやすい解説になっていることだ。

また、ロジカルシンキングが「技術」である以上日々のトレーニングが重要となるが、本書はレストランや電車内でも気軽に試せるトレーニング方法も紹介されている。

もしあなたが「ロジカルシンキングって何?」「ロジカルシンキングは難しいのでは?」などと苦手意識をお持ちなら、本書はとっかかりとしてふさわしい一冊だ。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-2:
ロジカル・シンキング

上記の「ビジュアル ロジカル・シンキング」を読了したら、次におすすめしたいのが「ロジカル・シンキング」だ。

本書は、ロジカルシンキングを学ぼうと思ったら誰もが通るベストセラーであり「ロジカルシンキングの名著」だ。

著者である照屋氏はマッキンゼーのエディターとして活動した経験を持っており、マッキンゼーを一躍有名にした書籍としても知られる。

本書は「ピラミッドストラクチャー」や「MECE」「So What?/Why So?」など、今では当たり前のように使われるビジネスパーソンの「基本作法」を、日本に普及させた名著と言ってよい。

この書籍は多くのビジネスパーソンにとって「ロジカルシンキングの登竜門」的位置づけと言って良いだろう。もし、あなたが「理解」を越えて「ロジカルシンキングを使いこなしたい」なら、ぜひ一読を勧めたい必読書だ。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-2:
フレームワーク力を身につける実用書2冊

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-3:
グロービスMBAキーワード 図解 基本フレームワーク50

一通りロジカルシンキングを学んだあなたなら、どのロジカルシンキング本にも「MECEが重要だ」と記載されていることに気が付くはずだ。

MECEとは、Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive(もれなくダブりなく)の頭文字を取ったもので、ロジカルシンキングを身につける上では必ず登場する重要な考え方だ。

なぜなら、あなたの考えに「モレがある」ということは「重要な要素を見逃している可能性がある」ことを意味し「ダブりがある」ということは「重複が生じて生産性が下がる」ことを意味するからだ。

そんな時に、あなたの助けとなるのがフレームワークだ。

フレームワークの利点は、これまでのビジネスの歴史の中で鍛えられてきた「MECEな枠組み」をシンプルに提供してくれることだ。

また、フレームワークを知っているのと知らないのとでは、ロジカルシンキングの「質」も「スピード」も格段の差がでてしまう。

優れたフレームワークは、すでにその有用性が担保されていることから、うまくロジカルシンキングに応用することでアウトプットの質は劇的に高まる。

更に、暗中模索でスタートするよりも思考のスピードが劇的に高まることも利点だ。

しかし、フレームワークは「使えてなんぼ」である以上、数が多いから良いというものではない。

その点、本書はMBAスクールであるグロービスが厳選した50のフレームワークを紹介されている。もし、あなたがロジカルシンキングの「質」や「スピード」を劇的に高めたいなら、ぜひ、デスクの上に置いておきたい書籍だ。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-4:
戦略フレームワークの思考法

フレームワークは、ロジカルシンキングの際に使いこなせなければ、単なる知識止まりとなる。

本書の特筆すべき点は、単なるフレームワークの紹介にとどまらず、フレームワークの使い方の解説が充実している点だ。

もしあなたが「多くのフレームワークを知ってはいるものの、ロジカルシンキングに活かせない」「示唆を導き出せない」という状態なら、本書はあなたにとって必読書となるだろう。あなたを「フレームワークが使える」状態に導いてくれるはずだ。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-3:
ロジカルシンキングを磨き上げる上級者向け名著2冊

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-5:
頭がいい人の「論理思考」の磨き方

本書は、延べ25万人を教えたグロービスの講師によるロジカルシンキングの「トレーニング本」だ。

本書の特徴は「帰納法」や「演繹法」あるいは「MECE」「ロジックツリー」などについて、ロジカルシンキング入門者が「つい陥りがちな罠」も含めて解説している点だ。

さらには5つの演習問題を通して、紙面と「格闘」しながら具体的にロジカルシンキングを磨き上げるトレーニングができる点も特徴だ。

本書は、一通りロジカルシンキングが理解できるようになったあなたが、より論理的思考能力を鍛え上げる際にぴったりの一冊だ。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-6:
イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

間違った前提は、間違った結論を生む。

本書が主張しているのは、問題を解く前に、そもそも「何が問題なのか?」を見極めることの重要性だ。

このブログをお読みのあなたなら、ロジカルシンキングの重要性は理解しているはずだ。しかしどんなに優れた「論理」も、そもそもの「前提」が間違っていれば、間違った論理なる。

ロジカルシンキングの本は、どれも「既に正しい前提は見極められている」ことを想定してロジックツリーやピラミッドストラクチャーを解説しているものも多い。しかし重要なので繰り返すが、間違った前提は間違った答えしか生まない。

本書を読めば、正しい前提を見極め、その前提に対し、質の高い解を出していく方法論が得られるはずだ。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-7:
入門 考える技術・書く技術――日本人のロジカルシンキング実践法

ロジカルシンキングは、あなたの頭の中にあるだけでは意味がない。

ビジネスの現場では、レポーティングや業務メール、あるいは提案書など「自分の考え」を文章に落とす局面は多い。

本書は、ベストセラーとなったバーバラ・ミントの「考える技術・書く技術」の翻訳者が著した、日本人向けのロジカルライティングの書籍だ。

ロジカルライティングは、ロジカルシンキングと異なり、常に「相手」を想定しなければならない。

本書の特筆すべき点は、ロジカルシンキングを「相手に合わせて」「文章に落とす」実行可能な方法論を、徹底的にわかりやすく解説してくれていることだ。

ビジネスとは、突き詰めれば人と人との間にある営みだ。

しかし「自分が伝えたいことをロジカルに伝える」ことはできても「相手が知りたいことロジカルに伝える」ことができる人は、そう多くない。

もし本書を手に取れば、あなたは「ロジカルシンキングを相手に伝わる形に変換する」スキルを身に付けることができるはずだ。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-8:
ロジカル・プレゼンテーション――自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」

本書は「ロジカルシンキング」と「提案」を結び付け「提案」を成功に導くためのスキルを解説した書籍だ。

本書の特筆すべき点は「正しく考える」ロジカルシンキングだけでなく、正しく伝える「提案力」をセットで解説している点だ。

「提案」を「そもそも通りずらい」ものとして前提を置き「そもそも通りずらいものを通すには何が必要か?」という視点から
「論理的思考」「仮説検証」「会議設計」「資料作成」などを解説している。

更に「ビジネスストーリー」と「解説」がセットになっているため、実務の局面をイメージしながら理解出きるのも特徴だ。

「提案力」ほど、ビジネスの現場で求められるスキルはない。

もしあなたがロジカルシンキングを通して「提案力」を向上させたいなら、本書はそれに応える一冊となるはずだ。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-5:
ロジカルシンキングを越える3冊

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-9:
論理思考は万能ではない

本書のタイトルにあるように、論理的思考は必ずしも万能ではない。

論理的思考は、ある一定の結論を導き出すための思考技術だ。しかし「結論」があるからには「前提」があり「前提」と「結論」の間には「推論」が存在する。

この「推論」の部分を論理的な筋道で辿るのが論理的思考だが、そもそも推論を成り立たせる「前提」が間違えば、結論も間違ったものとなる。

また「推論」は、多くの場合「因果関係」を辿ることになるが、変化が大きい現在では、過去の因果関係が未来にも成立するという保証もない。

こうして「論理的思考」を「ロジカルに」検証してみると、重要な意思決定の際には「論理を越える何か」が必要であることがわかる。

本書は、つい「万能論」になりがちな論理的思考の限界を見抜き、意思決定のために必要な「論理を越える何か」を解説している書籍だ。

もしあなたがロジカルシンキングに限界を感じ、その限界を越えたいなら、ぜひ一読して欲しい書籍だ。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-10:
知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

先ほど、論理的思考には限界があると解説したが、実はもう一つ、限界が存在する。それは推論を考える際の「切り口」だ。

ロジカルシンキングを行う際には「ロジックツリー」というツールを多用する。

ロジックツリーは、目の前にある「問題現象」を要素分解することで根本課題を見抜いたり、あるいは「問題解決」の打ち手の選択肢を広げていくときに使われることが多い。

しかし「要素分解」も「選択肢の拡大」も、その「切り口」次第で結論は変わる。そうなると、いかに「筋のよい切り口」を見出せるかが重要なカギとなるが「筋のよい切り口」は論理では導き出せない。

本書は「多面的な視点」を持ち、複眼的に様々な切り口から物事を見る重要性を説いた書籍だ。

もしあなたがロジカルシンキングを越えて「多面的」「複眼的」に考える思考技術を手に入れたいなら、一読をおすすめする。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-11:
アナロジー思考

あなたは「イノベーションとは、すでにあるものの組み合わせから生まれる」という話を、どこかで聞いたことがないだろうか?

これはイノベーションの父と呼ばれるヨーゼフ・シュンペーターによるイノベーションの定義だ。日本では、当時「新結合」という訳で輸入されている。

アナロジー思考は、この「すでにあるものの組み合わせ」を活かして、類推の力によって問題解決策を生み出す思考法だ。

例えば「新しい金融機関のアイデアは?」というお題に対して、あなたはどのような金融機関が思い浮かぶだろうか?

うまくアナロジー思考を活用すれば「スターバックスのような金融機関」「ナイキのような金融機関」「ユニクロのような金融機関」など、アナロジー思考で「組み合わせ」を考えていくことで、これまでにあるようでなかったコンセプトの創出や、そのコンセプトの膨らましが可能となる。

本書は、このアナロジー思考を体系的に解説した上で、そのベースとなる「抽象化思考力の鍛え方」「身近なビジネスの世界への応用の仕方」「アナロジー思考の頭の使い方」等のノウハウを解説してくれている名著だ。

本書を手に取りアナロジー思考力を鍛えることができれば、ロジカルシンキングを越え、アイデア創出の生産性は飛躍的に高まるはずだ。

その他の解説記事とおすすめ書籍

もしあなたが本解説以外にも関心があるのであれば、リンクを張っておくのでぜひ必要な記事を探していただきたい。

また、下記の記事ではより深く学びたい方におすすめ書籍を紹介している。ぜひご覧いただければ幸いだ。

ブランディング・マーケティング関連のおすすめ書籍紹介

終わりに

今後も、折に触れて「ロジカルで、かつ、直感的にわかるブランディングの解説」を続けていくつもりだ。 

しかし多忙につき、このブログは不定期の更新となる。

それでも、このブログに主旨に共感し、何かしらのヒントを得たいと思ってもらえるなら、ぜひこのブログに読者登録Twitterfacebook登録をしてほしい。

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