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滋賀

原子力訓練、県が初参加 大飯、高浜の事故想定

 県は十七日、福井県にある関西電力の大飯、高浜両原発を対象として国が二十五、二十六日に開催する原子力総合防災訓練に、滋賀県も参加すると発表した。国の同訓練に、県が参加するのは初めて。

 訓練は、京都府北部を震源とする地震で大飯原発が事故を起こし、同時に高浜原発でも送電線トラブルによる事故が発生したと想定して行う。

 二十五日は県庁に隣接する県危機管理センターで、災害対策本部の運営訓練を実施。現地本部が置かれる大飯オフサイトセンターなどと結び、情報共有や意思決定の手段を確認する。

 二十六日は両原発から三十キロ圏の緊急防護措置区域(UPZ)に含まれる高島市で、住民実動訓練を実施。UPZ内の住民約四十人が参加し、ヘリを使った移動や避難所での放射線量の計測、除染を行う。

 訓練には県のほか、県警、高島、長浜両市、陸上自衛隊、彦根地方気象台も参加する。県原子力防災室は「国と連携して意思決定することはほとんどなく、良い機会だ。手順の確認などをしっかり行いたい」と話している。

 (鈴木啓紀)

 

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