「鎌倉市庁舎、深沢移転」へ 議会全員協議会で市長
- 政治・行政|神奈川新聞|
- 公開:2018/04/05 02:00 更新:2018/04/05 02:00
鎌倉市役所本庁舎
市はこれまで、深沢地域と野村総合研究所跡地(同市梶原)を候補地として検討。3月に「公的不動産利活用推進方針」をまとめ、▽公園や体育館、消防本部との連携整備により、まちの防災力向上につながる▽人口減少を見据えたコンパクトなまちづくりを目指し、都市機能の拠点化を図る▽鎌倉、大船両駅周辺と合わせた3拠点で、全市的に行政サービスを提供できる-などの観点で深沢地域が優位と判断し、移転先に決定した。
現庁舎跡地には、相談窓口などのサービス機能を整備する方針という。
1969年に建てられた本庁舎は老朽化が課題。また、県の津波浸水想定の範囲内に立地し、地下の電気設備が水没する危険性もある。建て替えでは必要なスペースを確保できず、学識経験者らでつくる本庁舎整備方針策定委員会は昨年3月、移転を市に提言。松尾市長は同月、移転方針を表明していた。
全員協議会で市議からは「深沢は交通の便が良いとは言いがたい。なぜわざわざ不便なところに造るのか」「住民の理解が十分に得られたとはいえない」との意見が相次いだ。市は「今後も市民との対話を丁寧にやっていく」とした。
松尾市長は協議会後、「ご指摘いただいたものはできる限り検討したい」と話した。