パスワード、毎回変えてますか!?
ネットをやっているとしょっちゅう目に入ってくる「パスワード管理をしっかりしろ」というメッセージ。今やいろんな情報、金融資産でさえネットで管理されているため、不正アクセスを防ぐためにもパスワードを正しく管理することは今の時代を生きる上での必須なスキルです。
とはいえ、毎回パスワードを入力するのも面倒でついロックをかけなかったり、パスワードの文字列をいちいち考えるのが面倒で、同じ文字列を使いまわしてしまったり、なんて人も多いのではないでしょうか。
そこで今回はそんな面倒なパスワード管理からオサラバする便利なサービス「LastPass」をご紹介します。
パスワードは「LastPass」で管理する
「LastPass」はクラウド、つまりオンラインにパスワードデータを保存して管理ができるパスワード管理サービスです。
このサービスは、お使いのブラウザ、たとえばChromeやSafariなどの拡張機能で常駐させ、パスワード入力画面になると自動的にパスワードを入れてくれる、というものです。
似たようなもので「ブラウザのパスワード保存機能」がありますが、これはお勧めしません。ブラウザに直接保存してしまうと、フィッシング詐欺などにあった場合に情報が抜き取られる可能性がありますし、毎回自動的に入力されることに慣れていると、自分でパスワードを管理する意識が希薄になります。
その点、LastPassはマスターパスワードを入れないとパスワードの自動入力ができないように設定できます。毎回マスターパスワードを入力するというひと手間は増えますが、逆に言えばこのひと手間だけで安全性は飛躍的に向上します。
またマスターパスワードさえ覚えておけば全てのパスワードが入力可能なので、「Ri&k6%3flDpf」といった小文字、大文字、記号、数字を含んだ意味のない文字列のパスワードもそれぞれのサイトで設定が可能になり、使い回しも無くなります。
ちょっと設定が面倒、という印象を持たれるかもしれませんが、一度使い始めるともう便利すぎて辞められなくなりますよ!
LastPassの基本的な設定
・ブラウザに拡張機能を追加しよう
LastPassはSafari、Firefox、Chromeなど複数のブラウザに対応していますが、ここではChromeでの設定を紹介します。まずはお使いのChromeブラウザよりこちらの「Chromeウェブストア」にアクセスし、LastPassの拡張機能をChromeに追加しましょう。
最初だけアカウント設定が必要になりますので、必要な項目を入力して、アカウントを作成します。
この時にマスターパスワードを作ることになりますが、このマスターパスワードだけは忘れないようにしてください! 復旧方法はありますが、かなり面倒なことになります。また、このマスターパスワードは他のサービスに使い回すことは絶対にやめてください。他のサービスのパスワードが破られてしまい、それを元にマスターパスワードが破られた、なんてことになりかねませんので。
・ウェブサイトのパスワードを自動的に追加してくれる
拡張機能がオンになっていれば、ウェブサイトにログインIDとパスワードを入れると「このパスワードを保存しますか?」という旨のメッセージがブラウザの右上に表示されます。それでどんどん追加していきましょう。これはブラウザの保存機能とは違い、クラウドに保存されていきます。ここで忘れないようにしておきたいのが、自動ログアウトの設定です。「設定」の「セキュリティ」項目から設定できます。ここで
・すべてのブラウザが閉じられた時に自動ログアウトする
・アイドル後、自動ログアウトする
をオンにし、「60分」など任意の数字を入れましょう。こうすることで、自動入力機能がオンになりっぱなしになることが防げます。
有料版はとりあえず必要ない
LastPassには有料版もありますが、普段使いをする分にはあまり必要ないでしょう。
有料プランは月額2ドルで、加入すると二段階認証や指紋認証などさらなるセキュリティ向上のサービスが使えるようになります。よりPCでの利便性を求める人は検討してみてもいいかもしれません。
まとめ
パスワード入力はもはや日常的に行うものであり、つい管理がずさんになってしまいがちなところでもあります。ただ、パスワードは奪われてしまうとそこから他のパスワードまで解析されたりする可能性もありと、一度破られてしまった場合の被害は計り知れません。
LastPassを使って、少しの手間で大きな安全を得ましょう!
(ムーチョ)
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