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【ゴルフ】

単独首位翌日に新垣が失格! スコア過少申告…「ズ~ンときた」

2018年8月19日 紙面から

過少申告で失格となり、ゴルフ場を後にする新垣比菜=大箱根CCで

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◇CATレディース<第2日>

 ▽18日、神奈川県足柄下郡箱根町・大箱根CC(6704ヤード、パー73)▽晴れ、24度、東南東3メートル▽賞金総額6000万円、優勝1080万円▽96選手▽観衆4519人

 “黄金世代”の明暗が分かれた。前日11位の大里桃子(20)が7バーディー、ノーボギーのベストスコア66をマークし、通算10アンダーで単独首位に浮上した。一方、前日単独首位発進の新垣比菜(19)=ダイキン工業=はスコア誤記のため失格。2打差2位での最終日最終組をフイした。3打差の7アンダー2位に森田遥(22)と、ささきしょうこ(22)が並び、6アンダー4位に堀琴音(22)=東芝=ら5人が続いている。

 やってしまった…。4月のサイバーエージェントレディスで、黄金世代の国内組ではプロ初優勝一番乗りを果たしていた新垣が、スコア誤記による失格という残念な形でV戦線どころか、大会から姿を消した。

 「ボギーを打った18番のスコアが、誤ってパーの5と記入されていた。きちんと確認せずにカードを出してしまった…」。ティーショットをバンカーに打ち込み、2打目は出すだけ、4オン2パットの6(ボギー)だったところを、マーカーの三ケ島かなが勘違いで書き込んだスコアカードを、「読み合わせもした」のに「最後のボギーがショックで…」集中力がなく、流してしまったようだ。

 その場ではスコア提出所の係も間違いに気づかず、その後、帯同スコアラーの記録とカードの照合が行われた際に過少申告が発覚した。「気持ちを切り替えて、明日頑張ろう、という時だったので、ズーンときました」と話した新垣の両目は真っ赤に。しかし、後悔しても時間を戻すことはできなかった。

 優勝戦線のプレーヤーが競技失格となったのは、2007年9月の日本女子プロ選手権3日目に、首位と3打差3位でホールアウトしたはずの大場美智恵が、マーカーの署名不備(前半のマーカー選手が途中棄権したため、もう1人の同伴競技者のサインも必要だった)で失格となった“事件”以来だ。

 次戦は調整に充てる新垣。ツアー2勝目への挑戦は、再来週以降に持ち越しとなった。 (月橋文美)

<スコアの誤記>  ゴルフ規則の第3章(プレーについて)の6-6dより抜粋。「競技者は、自分のスコアカードに記入された各ホールのスコアが正確であることについて責任がある。競技者があるホールのスコアを真実のスコアよりも少なく申告した場合、その競技者は競技失格となる」

 

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