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不動産トラブルを未然に防ぐ!業者選びの基本知識!

2018年08月15日(水)

不動産購入でトラブルに合わないためにも業者選びは慎重に

不動産取引においてどこの不動産業者を選択するかとても重要です。不動産業者と一言にいっても、免許の種類や業種、業態によってそれぞれ特徴があります。

不動産会社を選ぶ際のポイント

不動産会社は、デベロッパー(大手、中堅不動産会社)、建設会社、ハウスメーカー、工務店などに分けられます。

これらいずれの名称でも不動産業を行うためには宅建業の免許が必須となっています。

不動産取引を事業として行うためには、宅建業の免許を取得している必要があります。宅建業免許には、都道府県知事免許と国土交通大臣免許の二種類が存在します。

「都道府県知事免許」は1つの都道府県のみで事業を行う場合必要となります。「国土交通大臣免許」は2つ以上の都道府県で事業を行う会社に必要な免許です。

このため大手不動産会社は国土交通大臣免許を取得しており、地方の不動産会社では都道府県知事免許であることが多いです。

また、免許票を確認すると( )内に数字が記入されています。これは免許の更新回数を意味しており、宅建業免許は5年に1回の更新があります。

( )内の数字が大きいほど長い年数で不動産業を行っており信頼の指標となります。

デベロッパーやハウスメーカーを選ぶポイント

デベロッパーは大規模な不動産開発を手掛ける企業です。郊外のエリアで宅地造成工事~建物建築~インフラ整備などを一貫して行いニュータウン等を開発します。

もちろん大手という安心感はありますが、経営状況が良くない会社も存在します。

大手上場企業であれば株価が低迷している会社は避けるのが無難でしょう。価格が相場より極端に安い、値引き交渉に容易に応じる業者にも注意が必要です。

物件購入後に不動産会社が倒産してしまい、取引の見通しが立たなくなってしまったというケースが現実に存在します。

工務店を選ぶポイント

ハウスメーカーは注文住宅を主力としています。ハウスメーカーの販売する土地は、建築条件付土地と呼ばれる土地が多いです。

建築条件付土地とは、土地の売買契約と同時に建築請負契約も同時に結ぶ取引形態で販売される土地です。

工務店は主に地元の小さな会社が多く、小さな工務店を検討するコツは、実績がある業者を選択することです。工務店の経営状況等は役所での建設業者名簿で確認することができます。

良い売主に出会うことで、気持ちのいい取引ができる

不動産取引を行う場合、良い業者に出会うことで納得いく取引につなげることができます。高額なケースが多い不動産取引の業者選びは慎重に行う必要があると言えるでしょう。

弁護士のコメント

ご紹介したように、種別や、免許時期の観点以外にも、結局は、良い不動産会社、良い担当者と出会えるかどうかは非常に重要だと思います。一般的に「不動産会社」と一括りにしていても、対応する業務内容は個々に違いがあり、「良い担当者」に全体的なコーディネートしてもらうのが良い取引につながることが多いです。
一方、トラブルになる際には、ほとんど必ず、担当者との打ち合わせ不足、認識違いが引き金になっていますので、気安く相談しやすい担当者を選ぶのは、本当に重要だと思います。

【執筆 松本和博 (宅地建物取引士試験合格)】
【監修 弁護士 山村暢彦】

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