VRChat:はじめてみたい人向け【始め方解説まとめ】必要な機器や方法・金額など「なりたいものになれるVR空間がココにある!」
- 2018.08.18
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- VR, VRChat, VRゴーグル
VR空間で「なりたいものになる」そのために
ユーザーから届いた一通のお問い合わせメール
先日、当ブログ「人工知能ムスメは独身男の夢を見るか?」に投稿した記事、
VRアイドル「えのぐ」:LGBTに学ぶ「なりたいものになればいい」VR空間はストレスフリーな自分開放の世界となる!
を、読んだユーザーより、いささか深刻な問い合わせがあった。
投稿した記事の内容は、VRアイドル「えのぐ」や、それを取り巻く企業などの紹介からはじまり、考察として、
「VRは、なりたいものになれる空間」
「LGBT、特にトランスジェンダーで異性への肉体的性転換を考えている人は、VRの世界で性別を変換するほうが、肉体を手術するよりも、カラダの負担や後遺症の心配がないので、考えてみる余地があるのではないだろうか?」
という内容を書いた。
それに対して、ユーザーより、以下のようなお問い合わせがあった。
・自分は女性ではあるが男性のココロをもったトランスジェンダー
・ブログの記事を読んで感銘を受けた
・貯金がたまったら男性への性転換を考えている
・しかし、実際に男性に性転換してから後悔するのでは? と恐れている
・男性になりきってココロをラクにしたいだけかもしれない
・VRを使って性転換をする方法を教えてほしい。試してみたい。
・VRアイドルになるつもりはない
お問い合わせメールは、超長文だったので、かいつまんで以上のように要約させてもらった。
つまるところ、VRで「なりたいものになる」方法を教えてほしいということだ。
と、いうことで、今回はVRをつかってなりたいものに簡単になってしまう方法を紹介しよう。
VRChatでなりたいものになろう!
アバター同士で交流ができるソーシャルVRアプリ
VR空間で「なりたいものになる」ことに、現在もっとも適しているのが「VRChat(ブイアール・チャット)だ。
VRChatはアメリカ合衆国カリフォルニア州に拠点をおく「VRChat Inc.」が開発、運営している。
バーチャル空間のなかで他社と交流ができる「ソーシャルVRアプリ」であり、ゲームではない。
アバターは自由に動かすことができる
VRChatはインターネットオンライン上にあるVR空間にて、他社と「自分の好みのアバター」を使用して交流をする。
アバターはデフォルトとして使用できるものが多数用意されており、そこから選ぶこともできるが、自分で作成したり、有料or無料で有識者が公開しているものをダウンロードしての使用も可能。
自分のアバターは、自分のカラダの動きをアバターに反映させる「ボディトラッキング」で自由に動かすことができたり、視線の動きを反映させる「アイトラッキング」にも対応している。
これらの要素はVRChatに没入するための大切な要素だ。
VRゴーグルなしでもOK
と、ここまで書いたが「大事なこと」として。
VRChatは、決して「VRゴーグル」が絶対必須なわけではない。
パソコンの画面を通して、自分好みのアバターを使ったコミュニケーションツールとしての使用方法も可能だ。
もちろんそれにより、さまざまな機能制限は起こってしまうが、現在VRゴーグル等を持っていないユーザーでも、お試しとして始めることは可能だ。
VRChatでなりたいものになるために必要なもの
まずなにより「パソコン」とVRChatのダウンロードが必要
VRChatはPCゲーム、PCアプリのダウンロードプラットフォームである「Steam」よりダウンロードできる。
と、いうわけで「Microsoft Windows」「mac OS」「Linux」いずれかのOSが使用可能なパソコンが必要となる。残念ながらスマートフォンやタブレットへのダウンロードは出来ない。
パソコンについては、使用するVRゴーグルである「HTC vive」「Oculus Rift」などが正常に動作するスペックのものが必要。
いわゆる「ゲーミングPC」と呼ばれる、価格が10〜15万円するものが必要だ。
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読み飛ばしても良いが、推奨スペックは以下のとおり。
CPU | Intel Core i5 4590, AMD FX 8350 以上 |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 970, AMD Radeon R9 290 以上 |
RAM | 4GB 以上 |
自分のパソコンや、買おうとしているパソコンと照らしあわせてみて、それ以上のスペックであればOKだ。
なりたいものになるためのVR機器
VRChatが推奨する3つのVR機器を紹介
次に必要なものとして「VR機器」がある。VRゴーグルや、カラダの動きをトラッキングするセンサー等だ。
残念なことに「Oculus Go」ではVRChatは利用できない「Steam」に対応していないのが原因だ。
今回のブログ記事は「VRChatでなりたいものになる」のが目的なので、その目的を達成できるVR機器を紹介しよう。
HTC vive
VRChatを利用するにおいて、いちばん推奨されているのが「HTC Vive」だ。
VRゴーグル部で、頭の向きや視線の動きをトラッキング。
両手にもつコントローラーで手の動きや位置をトラッキング。
2つあるベースステーションを部屋の端と端に設置することで、カラダの姿勢をトラッキング。
ユーザーの動きを、VR空間内のアバターにシンクロさせることができる。
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Oculus Rift
「Oculus Rift」は、上記したHTC viveと同じく、カラダの姿勢や動きをトラッキングさせるためには、トラッキングセンサーを2つ部屋に置かなければいけない。
優れている点として、両手にもつコントローラーは「指の動き」もトラッキングしてくれるため、手の動きだけでなく指の動きもアバターに反映させることができる。
だからといって中指立てるのはNGだ。
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Windows MR
上記したHTC viveやOculus Riftに比べて、VR初心者向けともいえる「Windows MR」だが、優れている部分も多い。
まず、VRゴーグルとコントローラーのみで、カラダの姿勢や動きもトラッキング可能であるということ。
それと、他の2つと比べてディスプレイ解像度が高いということも魅力のひとつだ。
但し、カラダの姿勢や動きのトラッキングは、VRゴーグルに付属しているカメラで行っているので、部屋が暗かったりすると使用できない。また、手をカメラの映らない背後などに持っていくと、カメラが捉えられなくなり、検知されなくなるなどの問題もある。
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なりたいもの・・・そのものズバリ「アバター」を入手する!
自作するか? 配布モデルをもらうか?
今回の記事は「VRChat」にて、なりたいものになることが目的。
そうなってくると、VRChat内で使用する自分の分身ともいえるアバターの「容姿」は再重要課題となってくる。
VRChatではデフォルトで使用できるアバターが多数用意されてはいるが、それを使用していては「なりたいものになる」という目的は達成できない。
そこで、選択される方法は2つ、
・自分で3Dモデリングデータを自作する
・ネット内で配布されているデータを使用する
尚、アバターの3Dモデルは「FBX形式」「2万ポリゴン以下」というルールがある。
2万ポリゴン以上の3Dモデリングデータは、FBX形式であったとしてもサーバーへの負荷が大きくなってしまうため、アップロード時に蹴られてしまう。注意が必要だ。
しかし・・・
と、書いたところで「3Dモデル」を簡単に作れるユーザーはそうそういない。
ツールを購入して日々練習を重ねれば、半年くらいかければそこそこのものは完成するが、自分の理想とするものを完成させることができる可能性は非常に低い。
ネット内で配布されているデータを使用することは十分にありだ。
参考として、以下にそれらのリンクをまとめているサイトを貼っておく。
参考リンク
配布モデルでは満足いかない・・・その問題解決の方法は!?
だが・・・改めて「なりたいものになる」と考えたとき、上記のような「ネット内で配布されているデータ」というのも、なかなか難しい選択ではある。
自分で作るのもダメ・・・配布データもダメ・・・自分の理想とする「なりたいもの」の姿は、そんなものじゃない・・・
それを解決する方法・・・それは・・・そう「金(Money)」だ!!
自分オリジナルの3Dモデルを作ってもらおう!!
ネット上を探せば、3Dモデルデータを有料で作成してくれる会社や個人は多数見つかる。
金額は、個人の場合約5〜15万円、企業の場合は10〜80万円くらいが相場だ。
個人の方の場合、製作期間が長期になりがちなことと、完成品への修正注文を受け付けてくれない可能性が高いなどのデメリットはあるが、趣味で行っているため安価で請け負ってくれる場合が多い。
まれに「この人って、もしかして聖人・・・?」と思えてしまうくらい、技術力がるにも関わらず、安価で、いくらでも修正を聞いてくれる方もいるが、往々に前者が多いので、安かろうの対価はそれくらいだということを覚悟して依頼したほうが良い。
企業の場合は完成までの期間が短いことがメリットである。また、会社によっては営業担当が出向いてくれて、しっかりと完成品に対してのユーザーからの意見を聞いてくれることが多い。また、修正についても、全体的な雰囲気の変更や、細部の微調整などについても快く受けてくれる場合が多い。
但し、いかんせん高額になりがちなのは確か。だが、払った対価に見合う仕事をしてくれるのも確かだ。
こちらも、参考として以下にリンクを貼っておこう。
参考リンク
どうしても自分で作りたい人は?
と、アバターについて「ネット上での配布キャラクターを使う」方法と「有償で3Dモデルを作ってもらう」方法の2つを提示したが、どうしても自分の手で納得のいくものを作りたい方は・・・
この度、マンガ・イラスト投稿サイトの大手である「pixiv」が、3Dモデル、それもVR使用を目的としたアバター作成用のツールを無償で公開した。
3Dキャラクターを簡単に作ることを目的とした3Dキャラクターツール「VRoid Studio」であれば、絵心さえあればなんとかなる可能性は大きい。
是非とも挑戦してみてほしい。
オリジナルアバターを使用する際の注意
版権物キャラクターでの行動には注意が必要
「VRChatでなりたいものになる」ということを目標として、まとめてみた今回の記事。
最後に、VRChatにオリジナルのアバターをアップロードする際に気をつけなくてはならないことがあるので、そちらを伝えておく。
それは、あくまで現在は「無法地帯」となってしまっているが、版権物のキャラクターをアバターにすることは、あまり好ましく思われていないということ。
VRChat内に、版権物のキャラクターをアバターとして持ち込むことをを取り締まるガイドラインは現在存在しない。それ故に、メジャーなものからドマイナーなものまで、版権物キャラクターはVRChat内に多く存在する。
それら版権をもつキャラクターになりきったユーザーが、公序良俗をキチンと守り、正しいルールとマナーでVRChat内に存在するのであれば、ハロウィンやコスプレのような仮装として「版権元も口をつぐむ」状態なのだろうが、いささかそれら版権ものキャラクターのアバターを使用しての、不適切な行動を行う輩が目立ってしまっているのが現状。
あまりにも、そのキャラクターのもつキャラクター性に反した行動などをとってしまうと、VRChatからのID剥奪や、最悪、版権元からの賠償金請求がくる可能性もある。
「なりたいものになる」のは、なにも前述した性転換的なものだけではない。
男の子なら、憧れのコミックヒーローになってみたい! 女の子なら、ステキな映画のプリンセスになってみたい! と夢をもつはず。
それを可能にさせてくれるのもVRChatの懐の深さではあるが、そのためにも守るべきルールは守ることが大事。
是非ともVRの世界で、自分のなりたかった夢を叶えてほしい。