8日に死去した翁長雄志知事の後継候補を巡り、県議会与党や労働組合などでつくる「調整会議」(議長・照屋大河県議)が金秀グループの呉屋守將会長(69)、謝花喜一郎副知事(61)、赤嶺昇県議会副議長(51)の3氏を軸に最終的な人選に入ったことが分かった。17日、那覇市内で開いた選考委員会で、政党などから3氏の推薦が上がった。

(左から)謝花喜一郎氏、呉屋守將氏、赤嶺昇氏

 遅くても22日までの決定を目指し、調整会議の正副議長と新里米吉県議会議長の5人が3氏への意向確認作業を進めている。

 選考委では、政党や会派、企業など14の組織が無記名で候補者に推薦したい人の名前を記入して投票。本紙の取材では、3氏を複数の組織が推薦している。

 赤嶺氏は17日、県議会で記者団に「選ばれたらちゅうちょなく出馬する決意だ。翁長知事の遺志をしっかりと継ぎたい」と述べ選考されれば立候補する考えを示した。

 一方、呉屋氏は取材に「経済人として翁長知事の後継候補を支えたい」として出馬を否定。謝花氏は報道陣が出馬の意志を確認したがコメントしなかった。

 選考委には翁長知事の再選を目指して県議会与党の会派おきなわがつくった「政経懇和会」も加わった。候補者の条件は(1)翁長知事の遺志を受け継ぐ(2)建白書の実現に全力で取り組む-の2点で、革新から保守中道、経済界まで幅広い層が支持できる候補者の選定を目指している。

 知事選には自民党県連などが擁立した前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)が立候補を表明している。知事選は9月13日告示、30日に投開票される。