松本小夜香という人が書いたロックT全否定の記事が話題なのでTシャツについて考える

Twitterで話題

今朝、Twitterを眺めていたら、

自身ファッション系のアカウントをフォローしていないにもかかわらず、

珍しく、激しいファッション談義が繰り広げられている現場に遭遇した。

それがこちら↓

内容を要約すると、

キレイめアラフィフ、アラフォー向けのファッションコラムニスト「松本小夜香」さん曰く、

バンドT、ロックTをアラフォー以降に着ていると、

  • 大人になりきれていない
  • 常識がない

と思われかねないので、

外着はもちろん、パジャマにもすべきでない。

と記事にて発言。

それに対し、Twitterで多くの人から

  • 年甲斐もなくロックTを着ているのこそかっこいい
  • 個人の自由
  • 何時代の考え方だよ

的な批判が集中した。

という内容だった。

私的に、ファッションについて長年触れてきて思う事ありの為、

ポイントをまとめて分かりやすくしていきたいと思う。

ポイント1:ファッションを評価するのは自分ではない

よく、

「ファッションは所詮、自己満足」

や、

「ファッションの好みは人それぞれで正解はない」

と言われている。

私が洋服屋時代も、さんざんお客様からそんな声をいただいた。

だが、しかし、それを言う前にまずはこの重要な事を理解する必要があると思う。

人の見た目は自分の為にあらず、人の為にあり。

自分自身の表情や服装を見て、どういう人か判断するのは、

あくまで自分ではなく人である。という事だ。

何が言いたいかと言うと、

どんなに自分自身で良いファッションだと思っていても、

人から見て評価されなければ、自分の評価は低いままだという事。

それを理解したうえで、自己満なのだから別に構わない。

とするならば、それは個人の自由だ。という事である。

今回の話で言えば、

アラフィフで似合いもしないロックTを着ている婦人に対し、

「だせーなこのおばはん」

と仮に思われたとして、

その評価に対し、

「これがおしゃれよ!」

は通用しないという事だ。

あくまで評価するのは他人であり自分ではない。

これが理解できれば、松本さんの言っていることも理解できる部分があると私は思う。

もちろん、だからと言って全ての人が断捨離すべきとは限らないが笑

ポイント2:何を着ようが自由。はお門違い

松本氏のこの記事に対し、

「何歳でどんな服を着ようが、その人の自由じゃ!」

と叫ぶ人が居るが、

その意見はこの場合、お門違いである可能性が高い。

なぜなら、

「人がどんな服装をするかは自由」

そんなことはだれが考えても明確であり議論の余地はなく、

松本氏が言っているのは、さらにその先。

そのルールがない中で、自分をより「良く」相手に印象付ける為にはどうしたらベストか?

という事にすぎない。

だからこそ、パンクやロックを聞くな。とは言ってない。と前置きがあるし、

「他人から、あらぬ低評価を受けたくなければ」と前置きをしている。

この問題はタトゥーでも同じことが言えて、

このご時世、タトゥー(入れ墨)=や〇ざ。とはならない。

と分かっていても、

  • 怖い
  • 見たくない
  • 関わりたくない

と思ってしまう人が多い。(そのような評価をする人が多数いる)

これが揺るぎのない事実である。(今のところね/将来は分からん)

要するに、タトゥーが悪いかどうかではなく、

それを見た人がどう判断するか?と言う事が全てだという事。

じゃあ問題の

アラフォー、アラフィフの婦人が清潔感のないロックTを着ていたとして、

100人中100人が悪い印象を持たないかどうか?

私は個人的に、そこそこ悪評を受けるリスクがあるとは思うけどね。

それが分かってて着るならいいし、

自分は似合ってる自身があるなら別にいいんじゃない。ってだけでね。

極論:ファッション理論は自分の為にあるわけじゃないから

結果的に言うと、よく内容が分かっていない人、

ファッション論議に慣れていない人が理解できていないと感じるのは、

「ファッションを自分の目線と勘違いしている」と言う事、

世の中の殆どのファッション論は、

自分をより良く他人に見せるにはどうしたらよいか?

という文脈で書かれている。

そこに、自分の趣味全開で語るファッション理論を被せてはいけない。

話にならないから。

私自身、スキニーデニムが全盛の頃、ずっと炭鉱夫のような泥臭いアメカジが好きで、

太いデニムやワークパンツにヒゲ、ロン毛、七三分けみたいなファッションを続けていたが、

結局自分は楽しんでいたけど、世間のマス層(多数派)の支持は得られなかった。

だからビジネスとしては、いつもとっても大変だった。

結果、分かった事は

マス層は、多数派の人たちは、モテる服が着たかったし、

その情報が欲しかったんだ。そういう事だ。

それがファッションの本質だ。