いつだって我慢してきた。復讐なんてするつもりもない。わたしはあの人と同じ土俵に立たない。
そう思って終わらせたし、普段思い出しもしないけれど、赤ちゃんができたと聞いてつい願ってしまう。
いつか、きっと、高みから見下ろしてあざ笑える日が来ますように。
まあ、ハートの強さが違うから、そんな日は来ないだろうけれど。
人にしたことは自分に返ってくるなんて、嘘っぱちのきれいごとだと思うけれど、わたしの家族を壊したあなたが幸せになれるなんておかしいと思う。
人の不幸を願ったら、それもわたしに返ってくるのだろうか。
それでも、あの人が不幸になるのならわたしも不幸になってかまわない。
さっさと忘れられたらいいのに