わたしが持っているちっこくて黒いのは、イングラムM11ってやつ。
    1960年代にゴードン・B・イングラムという人が設計した短機関銃です。






この銃の成り立ち等をネットで調べてみましたが、サイトによって書かれてることが異なるので、詳しいことは省略。これだけは確実と言えるのは次の通り。
・出来るだけ機構を簡素にして小型化/低価格化を図った
・発射速度がめっちゃ速い
 -> 1000発以上/分
   (みんなが良く知ってる有名どころモデルの場合、600~800発程度)
・公的私的共にイマイチ売れなかった
安い美味い早いという牛丼のような製品を目指したものの、なんかワケありでこけてしまった残念賞君なのでした。






   仁王立ち。
   この写真のポイントは、首から脚までS字形に緩くカーブってることですね。
   逆S字だったり、O字とかX字だったりするとダメ。
   でも、Ю字とかЙ字だと逆に見てみたい気がしないでもないのが不思議。






さて、M11が普及しなかった理由について追記。
機構が簡単過ぎた為、違法改造されて犯罪に使われたことも原因の一つみたいです。アメリカでは、銃を一般販売する場合、フルオート出来ないようにして売るのがお約束。でも、M11の場合、ちょちょいと手を加えるとバリバリ連射可能になってしまってアウト。
で、製造元がダーティメーカーの汚名を被ってしまい市場から締め出された、と。

牛丼だと違法に改造されても、客が不味いもの食わされて腹こわす程度で済みますが、鉄砲の場合、お腹ん中がぐっちょんぐっちょんになってしまいますからねェ。M11は簡素過ぎる自分の身体を嘆くしかありません。






そう言えば、映画でも悪役が使ってるイメージがありますね。
最近観た映画では「ノーカントリー」に一瞬だけ映ってました。
死んだ悪人のそばに転がってる役で。
一方、同じ映画に出ていた超有名なドイツの短機関銃は、主人公にしっかり握られて、出演時間も多め。
うーん、やっぱ不憫だよ、M11.

2008.7.9