黒光りする太くて堅いものをハルヒが股に挟み込んでるの図。

今回の撮影で感じたのは、『模倣する難しさ』です。

特定キャラのコスプレをするということは、そのキャラの特性を表現するということ。
わたしのコスプレの成果物は静止画ですので、特性とはキャラの姿形やポーズということになります。
ハルヒらしいポーズとは何か?
これまで、ハルヒの本やアニメを見たこともない兄ちゃんとして、わたしなりに情報収集して得たイメージを再現したのが隣の一枚。
撮影してみてわかったこと。
「二次元女子そのまんまの格好なんて出来るわけがねー」
筋肉と骨に有り得ない負荷をかけたあげく、撮った写真を見て精神的衝撃を受けることになりました。
しかし、リアル三次元男子とウソ二次元女子という、わずかな接点すらない土俵で相撲を取っているという認識が、まだわたしの心に救いの手を伸べてくれました。
「わたしなりでええやん」
左手にカメラのリモコンを握ったままなところが、心に余裕出来ていた証拠。










ウソです。

では、このページの写真はどうでしょう。
ここだけの話、隣のとはちょいと事情が異なります。
ハルヒのコスプレをすることに加えて、更に具体的な要求条件がありました。

非ハルヒ+弦楽器のレイヤーさんの画像を、ハルヒ+重火器でトレースして、
そして勝つ!

つまり、リアル三次元のレイヤーさんの作品を、リアル三次元のわたしがパクる....もとい、真似ッ子ブリブルってこと。。
全く同じ土俵での戦い。マジガチ勝負。いただきますm(_ _)m
レイヤーさんの画像をよーく見て、ポーズを頭に叩き込み、同じ構図になるカメラポジションを想定。
課題は、弦楽器と重火器の形状の違いを如何に克服するか。
具体的には、弦楽器の幅広のボディ部で顔を覆ったレイヤーさんと同様に、汎用機関銃の細いバレルで上手く顔を隠せるか?ということでした。

な~んてマジメぶってますけど、根っからエエ加減者なわたくし。
「撮ってるうちになんとかなるわい」
と撮影スタートしちゃったのでした。
案の定、どツボに嵌りました。
重火器の持つデメリットは思っていた以上に大きく、ちょっと撮ってはポーズを微調整、ちょっと撮ってはカメラアングルを微調整の繰り返し。
あっちを立てればこっちが立たず、こっちを立てればあっちが立たずという感じ。
どう足掻いてもレイヤーさん's 画像の特徴そのままで、且つレイヤーさんが発するエロ可愛さなんて出せましぇん。
途中から泣いてましたよ、もう。
長さ1.23m,重さ6.5kgの金属の塊を抱きながらシャッターを押し、立ち上がってカメラの液晶を覘いては落胆する。突起だらけの重火器をぎゅう~ッ!と挟み込んでいた内股には赤いアザ。
というわたしを想像してみてください。
こんな辺境サイトで評するのもアレですけど、レイヤーさんのスキルには並々ならぬものがありますな。
拳を交えてこそ理解出来るってもんです。素晴らしい。

無限ループをブレイクしたきっかけは、ほんの少しの開き直り。
「隠せないならいつも通り見せる」
それが、このページの写真。レイヤーさんの作品とは大きく異なったイメージになったものの、ぎりぎり人様にお見せ出来るレベルには達したかと。
この一枚が無ければ、撮影に使ったわたしの数時間は、全くの徒労に終わっていたでしょう。
うん、途中で諦めなかったわたし、エライ!!

時間をおいて振り返ってみれば、
『もっと頭柔軟にしてりゃあ、又違った結果になってたかも』 なんて思ったりもしますが、まあ、それはそれ、これはこれッスね。
え、勝負? 勝ち負け?
リアル三次元の活動をそんな二元論で括ることなんて出来ゃしません。
女装活動、常に平和であれ。

以上、御清聴ありがとうございました。

2008.11.18