わたしが持っているのは東京マルイの電動ガンSIG550. 電動ガンって何?とか、うちのお客様らしからぬことを仰る方はこちらを見てちょんまげ。 ベースになった実銃は、スイス陸軍が正式採用しているアサルトライフル。 スイスの工業製品と言えば、すぐに時計をイメージするわたくし。精密機械が得意そうじゃないですか。 SIG550もスイスの製品らしく、部品の精度に優れていて、組み立てや仕上げも丁寧。デザインにも品があり、まさに優等生と言える一品だと思えます。 量産化されたアサルトライフルの中でも、特に命中精度の高いモデルだと言われています。 |
スイスは永世中立国ですよね。漢字だけ眺めていると、どこの陣営にも属さない、自由で温和な、如何にも平和的な国っていうイメージを受けるのですが、現実はそんな甘っちょろいものではないようです。中立を保つと言うことは、逆に言えばいつどこから侵略されてもおかしくないということ。自国の独立を守る為、スイスは非常にしっかりした国防意識を持ってます。
有力な戦車や支援車両,戦闘機を持つ近代的な軍隊。職業軍人は4000名程度しかいませんが、いざ非常時となれば、即時動員(48時間以内)できる予備役兵は38万名もいるとのこと。 徴兵制が敷かれており、若い男子には兵役の義務があります。その期間が過ぎても、以降20年ほどの間は、予備役兵として軍事訓練を受けるそうです。 予備役兵の家庭には、アサルトライフルが貸与され、予備役を満了するまで各自で保管しなければいけません。Wikipediaでスイスのページを出すと、背中にSIG550を背負ったまま買い物をしている男性の写真が載ってます。 自分の国は自分で守るという意識を、国民の皆がしっかり持っているのですね。 しかし、一家に一挺アサルトライフルがあるって、わたしには想像も出来ない光景だなあ。 平和的な日本人には、部屋にあるのが実物のSIG550であろうが、電動ガンのSIG550であろうと区別つかない方もいるんでしょうけど。 中立という絡みで言うと、非武装中立という考え方もありますね。 いまだに、日本は非武装中立とするべし、なんて主張している人いるんでしょうか。 もうね、アホかと。脳味噌お花畑にもほどがあるってもんです。妄想の世界に生きているとしか思えない。家の鍵を全部外して、いつも玄関開っ放しにして暮らすようなものです。 そんな家、速攻で泥棒に入られてアウト!っすわ。 今回、スイスのことに触れるにあたり、ちょちょいと調べたところ、重大なことがわかりました。 ・トリンプ・インターナショナルはスイスに本社がある。 ・H・R・ギーガーはスイス人である。 これまで、意識したこともなかったです。 女装さんとエイリアンファンは、スイスに足向けて寝られないですね。 |
こうして持つとSIG550の長さが際立つと思います。 トイガン好きな人の間では、サブマシンガンからライフル,ショットガン等の非ハンドガン達をひっくるめて、「長物」 と呼んでいます。中にはピストルより小さいサブマシンガンもあったりして、「それじゃ短物だべ」 とか思ったりもするんだけどね^^ ま、細かいことは置いといて、SIG550クラスになると確実に長物の中の長物って呼べるのであります。 さて、わたしが写真撮影をする時には、事前に 「この服にはどんな銃が似合うかな~」 と七転八倒、頭を掻き毟りながら考えます。 でもその際、長物ってなかなか選択肢にあがってこないんですよ。 何故か? 自己分析してみます。 あ、そこのあなた!「写真観たからもういいや」 なんて言わないでくださいよ。嫌がらないでついてきてくださいよ! まずは、種別毎に撮影した回数をピックアップ。
はい、こんな感じ。 やはりハンドガン多いです。ハンドガンの合計17に対して、長物は11. 特に自動拳銃の数は圧倒的ですな。この一種類だけで、全ての長物を合わせた数よりもまだ多い。 で、長物が少ない理由。ふーむ、ポク ポク ポク ち~ん! 考察終わり。 一口で言うと、銃が大きくなるほど異質感が大きくなるから、かと。 女子の服をデザインする時に、銃を持つことなんて前提にしないですよね (野郎の服でも、普通はそうでしょうけど)。 女性の服と、それを着た女性が持つ美しさ,可憐さ,可愛らしさという要素と、銃が持つ禍々しさとはあまりにも掛け離れています。 女性と銃とは、生物と機械という違いがあるのは勿論、存在する意味からして違ってる。女性は命を生み出す存在であるのに対して、銃は命を奪う存在、つまり根本的に相反するもの......なんて、わたしにしては格好つけ過ぎ?(^^ゞ 女装して銃を持った写真を撮るということは、相容れない異物を抱えた絵を描くようなもの。でも、ハンドガンはそのサイズ故、女の格好をしたわたしに与える影響が少ないのだと思います。 小さめのバッグや本,ノートブックみたいな、女子が当たり前に持つ小物の親戚みたいな感じ。 所有者と被所有者の関係がはっきりしている。 これが、銃のサイズが大きくなってくると、銃の存在感もまた大きくなる。特性の異なる女と銃というものの乖離が、ひと目ではっきり判るようになる。女装写真としては、とってもまとまりの悪いものになってしまう。 ということを、カメラマンとしてのわたしが判断して、長物を持つことを拒否するのでしょうね。 それでも、高いハードルを乗り越えて、撮影に至ったケースもある。 どんな衣装の時に、長物を持っていたかを思い返していて、気がついたことがあります。 スカートの丈が短いんじゃね?と。 数えてみると、銃のサイズに合せて、ミニ丈率(※)も上がってる。 ミニってさ、脚がはっきり見えることでエロく見えることもあるけど、一方で自由さや開放感,行動力も感じるよね。そこに、長物が持つ暴力性を受け入れる余地が生まれるのだ、と。 うむ、割と当たり前な結論だった。でもね、女装して銃持った写真を撮ろうと思ってる皆さん。長物持つ時はミニスカートに限りますよ。うん、限ります。 ※バニーガールみたいなレオタードも含む。 |
2012.7.22 |