♪あーおいしたぎとみどりのたぬき

はい、元ネタは青いきつねです。






そんなもんあるかいっ!

二番煎じはいかんのう。
だいたいね、食料品に青っていう色は似合わない....ってか、あり得ない。
例えば、赤いきつねと青いきつねが言葉通りの見た目だったなら -> 赤&青
前者の場合、地獄級劇辛うどんとして現実にあってもおかしくないと思えます。揚げも麺も出汁も唐辛子まみれみたいな。辛いもの好きのわたしとしては、ひと口啜ってみなければと。
一方、青い奴はというと、うむ、人間の食いもんじゃないね。見るだけでもう、「おえーッ」 となりそう。
わたし的には、うどんは論外としても、ブルーハワイのカクテルやシロップですら抵抗があります。イチゴ,メロン,ブルーハワイのカキ氷があって、どれか注文しろってなったら、120%ブルーハワイはチョイスしません。
ぎりぎり許せるのは、「ガリガリ君 ソーダ」 くらいっすね。






青い食べ物はNo Goodなわたしですが、青い下着はWelcome.
今回のお題は、わたしが持っているブラ&ショーツの中でも、特に気に入っているものの一つ。
細かい豹柄というか、植物の種子や落ち葉とも言える、そんな柄の下地に青と白の花の装飾がされてます。とにかく華やかで、目に焼きつくよう。見ていてなんかスカッとした気分にさせてくれるんですよね。






このテキストを書いていた9月のある日。
自転車に乗って外出中、ふと上を向いた時、ひらめいたのです。この下着の色は空なのだと。
休日の夕方、電動チャリをぷらぷら漕いでいるおっさんの頭の中がブラジャーとパンツってのは、なんか微笑ましくないですか。どうですか。

それはさておき、水色に近い青と白。厳密にはこげ茶と言っていい下地の色。これらは澄んだ空であり、浮かぶ雲であり、そして大地である。装飾のデザインこそ、花をモチーフにしているものの、デザイナーが本当に表現したかったのはこの配色だったのではと確信します。
咲いている花まで空色に染める強烈な光。まさしく南国の島にいるような。
この下着を身に着けるということは、「快晴を纏う」 又は 「心に青空」 を持つことと言っていいんじゃないかな。
そりゃあ、スカッとする筈です。






お気に入りというだけあって、このブラとパンツはこれまで何度か撮影に使いました。
でも、いずれもちらっと顔見世する程度でね。長い間わたしを支えてくれた下着にしては扱いが良くなかった。
更に、下着目線で考えてみれば、キレイな女子に買ってもらって、日常的に柔肌を包む仕事をして、きちんと洗濯してもらって、可愛い部屋にある可愛い箪笥にしまわれるのと、きちゃないオッサンに買われて、色黒のがさがさ肌を押し付けられて、洗濯もろくにしてもらえず、黒いボストンバッグに詰め込まれ、何年もクローゼットの中に放置されるのと、どっちが幸せだと思います?
言わずもがなですよね。
そんな不憫な下着には、きちっとスポットライトを当ててあげなければ。というのが今回の撮影動機でした。
どうだろ、ブラ&パンツくんの心は少しでも晴れたかな。身に着けているわたしと同じように、スカッとしてくれたと信じたいところです。

2016.4.2