ボクシングの東洋太平洋フェザー級タイトルマッチが17日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・清水聡(32)=大橋=が挑戦者・河村真吾(28)=堺東ミツキ=を4回2分43秒TKOで下し、3度目の防衛に成功した。
7月の西日本豪雨で岡山県総社市の実家が流される被害にあった清水は「岡山を少しでも元気にしたい」という決意でリングに立ち、2回以降一方的に試合を支配。4回にロープを背負って攻めさせながらの左カウンターで挑戦者をリングにはわせると、その後は連打でTKOに。「僕は順調に勝って『頑張ってますよ』と岡山の人に届けたいと思いながらやっていました。いつもはグダグダになるが、今日はいい試合ができました」と達成感を漂わせた。
2012年ロンドン五輪の銅メダリストは、これでプロ7戦全勝(全てKO)。世界ランクもWBC、IBFでともに6位で、「決まればいつでも世界戦に行けるようにしたい。復興した総社市でパレードをしたいです」と早くも次のステージに目標を定めた。 (藤本敏和)