元長野市議に懲役2年求刑 強制わいせつの罪
検察側の冒頭陳述によると、昨年夏以降、女子高生が使う自転車のサドルに体液をかけることを繰り返した。今年一月ごろからは、夜に路上を歩いている女性を物色し、抱きついて体に触る犯行を重ねた。
被告人質問で、生出被告は「市議としてあるまじき行為をしている自覚はあった」と振り返り「繰り返せば繰り返すほど興奮や罪悪感が薄れ、行動がエスカレートした」と明かした。
検察側は論告で「常習性が認められる。被害者の苦痛を省みない身勝手極まりないもの」と強調。弁護側は、保釈された生出被告が東京で性依存症の治療に取り組んでいるとして「(本人が信頼した施設で)治療を継続させる」と執行猶予を求めた。
生出被告は六月五日、自転車に体液をかけたとして器物損壊の疑いで逮捕され、同二十一日に帰宅途中の女子高生(15)の体に触ったとして強制わいせつの疑いで再逮捕された。二〇一五年九月の市議選で共産党公認で初当選し、逮捕後の六月七日に市議を辞職した。