まずはバックアップ先となる媒体が必要
パソコンはある日突然、Windowsが起動しなくなったり、HDDが故障したりということが起きます。
大事な文書や記念の写真などが消えてしまうということもよくあることなのです。
ですからパソコン内の無くなったら困るというデータや、仕事で使う重要なデータは、CD-RやDVD、外付けハードディスク、USBフラッシュメモリなどにコピーして保存しておく必要があります。
このようなデータを保存できる機器や場所をストレージやメディア、媒体といいます。
外付けハードディスクやUSBフラッシュメモリーでは、USBでパソコンにつなぎマウスでドラッグ&ドロップすれば簡単にコピーできます。
こうしたほんのわずかな作業、数分の作業が、明暗を分ける時があります。
バックアップとは、データをコピーして別のものに保存しておくという意味です。
パソコンにあるデータを移動させるのではなく、パソコンにあるデータをコピーしてそれを他のストレージ・媒体にも保存するというのが正しいバックアップの方法です。バックアップ先の媒体も壊れることはありますので、CDやDVDのみ、USBフラッシュメモリのみにデータがあるというのは、正確にはバックアップにはなっていません。
2箇所に同じデータがあるということは、1箇所がダメになっても もう1箇所は無事です。
データを間違って編集・削除したりしても復元が容易です。またパソコンとバックアップ先が同時に壊れるということは極めて低い確率なので、データが保全される可能性が非常に高くなります。
USBフラッシュメモリ・外付けハードディスク
バックアップは、データの保存先、コピー先となる媒体を用意するところから始まります。
身近で簡単なバックアップ先としては、USBフラッシュメモリや外付けハードディスクがあげられます。
USBフラッシュメモリは、以前は256MB、512MB、1GBなどの容量だったのですが、最近では4GB、8GB、16GB、32GBなどが主流です。64GBのUSBメモリも登場しています。1GB=1024MBです。
数年前と比較すると、大容量化が進み安価になっています。
データのバックアップに必要なものは、USBフラッシュメモリや外付けハードディスクが適しているでしょう。まずはデータのバックアップ先となるものを用意します。
光学ディスク
CD・DVD・ブルーレイディスクにコピーして保存する方法があります。
空のディスクをドライブに入れ マウスでドラッグ&ドロップをするか、ライティングソフトを使って書き込みを行います。
バックアップ用途としては以前からよく使われています。
ネットワークディスク・NAS
USB接続以外でよく使われる機器として、ネットワークディスクがあります。
LANで接続するタイプのハードディスクです。事業所でよく使われています。
容量は1TB、2TBなどが主流で、ハードディスクを複数搭載してミラーリングをしたり リモートアクセスできる機能も付いていたりします。
USBタイプのものは 1台でしか使えませんが、ネットワークディスクはネットワーク内の複数のパソコンからアクセスできるが特徴です。
外付けSSD
SSDが外付けケースに入ったもので、USBメモリよりも高速、HDDよりも軽量、高速で耐衝撃性に優れます。
持ち運びが多い場合は、HDDよりもメリットが多いです。しかし容量は少なめです。
内蔵のセカンドドライブ
自作パソコンやBTOパソコンなどでは ハードディスクを複数搭載していたり、後から増設できることがあります。
メーカー製パソコンでも 一部ではありますが、複数のハードディスクを搭載していたり、増設可能な機種があります。
このようにハードディスクが2台付いているパソコンというのは、2台目のハードディスクが物理的に別のドライブになりますので データのバックアップ先として活用できます。
USBのように外付けのハードディスクではなく、内蔵のハードディスクというだけのことです。
ただ2つのドライブが同一のパソコン内にあるので、パソコンの紛失、水没などの不測の事態には注意が必要です。
Q&A
Q.どこのメーカーがお勧めですか?
A.特にお勧めというのはありませんが、有名でシェアの高いメーカーのものがいいのではないかと思います。レビューなどを参考にされたらいいでしょう。
Q.容量がどれぐらいあればいいでしょうか?
A.バックアップしたいデータの容量を調べてみて、選ぶといいのではないでしょうか?
目安としてテキストや写真のデータならUSBフラッシュメモリ、写真、音楽、動画、イメージバックアップなどは外付けハードディスクという感じです。
データ次第ではUSBのフラッシュメモリ 4GB~8GBでも十分事足りるということもあります。
Q.USB3.0とは何ですか?
A.USBフラッシュメモリや外付けSSDなどで、USB3.0対応と記載のあるものは、USB3.0に対応しているパソコンに接続すると転送速度が速くなります。
パソコンのUSB端子が青くなっているものが、USB3.0対応です。それ以外のパソコン(従来のパソコン USB2.0)にUSB3.0対応のUSBメモリを接続すると、下位互換性により通常のUSB2.0の速度で動作します。→USB2.0とUSB3.0
データのコピー速度に影響します。
Q.壊れますか?
A.精密機器なので、壊れることはあります。
特に外付けハードディスクは強い衝撃や落下は NGです。ただUSBフラッシュメモリや外付けハードディスクも以前に比べると壊れにくくはなっています。
Q.使い方が分かりません (・_・;)
A.パソコンのUSBポートに接続してみてください。マイコンピュータを開くとドライブが1つ追加されます。