白のシャツに黒のスーツとパンプス、それとたっぷり大容量のバッグ。
朝の出勤準備はこれで完了。
仕事やってやるぜ的なかっちりさの中にも、襟から胸元のフリフリやスカートのひらひら、手入れしたネイル、写真じゃ分かり難いけど10cmあるヒールなど、女らしさを演出することも忘れちゃいません。






もう新入社員でもないのに、何時まで見送りに来るの?的な、くすぐったさと嬉しさを滲ませた表情で、
「じゃ、行ってくるね」
口から上無いのに表情ってもなあ~とか言うのは禁止。

ところで、わたしのこと、誰が見送りに来ているのでしょうね。
親?兄弟?旦那?子供?ペット?ココロボ?わたしにしか見えないなにか?
最後のはちょっと嫌ですが。
これがもしも、わたしが超厳格な家の娘であり、超真面目な父親が見送ってたらどうなるか。
例えば、旧帝国海軍から自衛隊に至るまで、代々士官を輩出してきたような家だったら。






「行ってまいります、お父様ッ!(シャキーン)」 となるのであります。

2014.10.12