AKB48グループの39人が挑戦しているK-POPサバイバル番組『PRODUCE 48』。
エピソード1~2では、ランク分けのためのパフォーマンスに日韓の参加者(「練習生」と呼ばれる)が挑んだ。審査するのは、彼女たちを鍛えるK-POP界のトレーナーたちだ。
その結果は、なんともシビアなものだった。デビュー前の韓国の練習生たちが際立ったパフォーマンスを繰り広げたのに対し、48グループのほとんどは酷評された。評価基準は、あくまでも歌とダンスの技術力だったからだ。
「K-POPがプロ野球だとしたら、AKBは高校野球かもしれない」──秋元康のこの言葉は見事に実証された。
最初の評価では、Aランクは宮脇咲良(HKT48)と竹内美宥(AKB48)のみ。Dランクが11人、Fランクが17人と、日本勢の76%が下位とされた。
韓国勢(中国人やアメリカ人も含まれる)はDランクが4人、Fランクが2人(11%)だったのと比べると、歴然とした差だ。
こうしたなか、「基礎ができていない」と厳しく評価された韓国の練習生の姿を見て、審査前の48グループのメンバー複数がぼやいた。
武藤十夢「うちら、1ヵ月とかで(ステージに)出てるよね」
岩館紗穂「ボイトレなんて、一回もしたことないし(略)研究生が基礎練習やるわけでもないじゃん。先生がいるわけじゃなくて、自分たちでやるし」
小嶋真子「先輩を見よう見まねでやってた」
トレーナーのひとりであるFTISLANDのイ・ホンギは、日本でも長く活動していることもありそうした48グループの状況を把握していた。
それを他のトレーナーに伝えると、もっとも厳しい指導をする振付師のペ・ユンジョンがニヤリと笑って言った。
「彼女たちの成長を見るのが楽しみだね」
そんな48グループが、いよいよ専門的なトレーニングを受けることとなる──。