涼しげなドレス姿で式に臨む新成人=津幡町文化会館シグナス
県内で唯一、夏に実施される津幡町成人式は15日、町文化会館シグナスで行われ、新成人366人が大人の第一歩を踏み出した。スーツやはかま姿の男性のほか、薄手のドレスや浴衣に身を包んだ女性が旧友との再会を喜び、思い出話に花を咲かせた。
矢田富郎町長が「友人や同僚と、共に成長できるような関係性を築いてほしい」と式辞を述べ、新成人代表の田内悠斗さん、江尻静之介(はるのすけ)さんが「両親や家族への感謝の気持ちを忘れず、目標に向かって挑戦を続けたい」と答辞を述べた。
式には、6月のレスリング全日本選抜選手権女子62キロ級で優勝した川井友香子選手=同町出身、至学館大=も出席した。川井選手は「同級生との再会を励みに、世界選手権でのメダル獲得、東京オリンピック出場に向けて練習を重ねたい」と決意を新たにした。
津幡町は1969(昭和44)年から、多くの人に参加してもらおうと、帰省時期の8月15日に成人式を実施している。今年は対象者が514人で、出席率は71・2%だった。終戦記念日に合わせて新成人による平和宣言も行われた。