最近の日経平均の動き ―― 《カナル24》は語る (最近日の1日分の記事) |
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■■ 条件表の使い方・設定のしかた の連載に当たって ■■ 《Qエンジン24》Ver.6の仕事がひと区切りついたので、《Qエンジン》で条件表を設定する過程でわかったことを述べていきます。今回のバージョンアップは《Qエンジン》の最後のバージョンアップです。すでに《カナル24》などのソフトのバージョンアップはもうしないと決めているので、今後大規模なプログラムを組むことはありませんが、最後の最後に条件表はこうやって作ればよいのだということが解ったのは、天啓というか僥倖であったとしか思えない。 わかったことを箇条書きにすれば、
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(2018.8.15) TOPIX 1698P (-12) 日経平均 22204円 (-151) 12.4億株 (2兆 402億円) 昨日の海外株は、 (1)中国上海 -0.18% (2)英FT100 -0.40% (3)独DAX +0.00% (4)NYダウ +0.45% (5)ナスダック +0.65% トルコ・リラは18.20円まで反発する。急落した16.0%と比べると+13%高です。安値から2本の順上がりの大陽線をだしていることでもあるので、だいたいトルコ・リラの下げは終わったらしい。 米国はトルコ・リラの急落は対岸の火事で、これが金融危機に繋がるとは誰も思っていない。頭支え(つかえ)のきらいはあるが、ナスダックは新高値奪回に挑戦する感じです。 日経平均は米国株高と米国長期金利が2.90%まで上昇したため若干の円安になり、前日終値とよりわずかに高くよりついたが、なにしろ昨日の日経平均は+500円近く上げています。戻り売りがでたのか、利食い売りがでたのかわかりませんが、下げて引ける。 今の株価は折あらばと海外の短期筋に狙われています。日本市場は付和雷同てきであり、通常なら2~3%さげるかという材料であっても、日本なら5%下げてくれる。日本市場は重宝すべき市場です。 日本は今週一杯はお盆・夏休みであるので出来高は細くなります。海外勢も誰かが追随してくれないと昨日のように失敗するので、材料のなくなった今週はあまり動かないのではなかろうか。 |
【3-1】 疑問① どういう売買ルール(何日間で何%)がよいのか? ・・・6【2】では(20D20%) 20日間で20%の利益 について検証しました。【4】では(10D10%) 10日間で10%の利益について調べますが、実際のところ(何日間で何%の利益)を目的にすればよいのかは、これまで誰も真剣に考えていません。 使う人や資金の性格によって、自分の都合のよいような目的を定めているだけです。例えば、
ここでいう条件表の目的とは、最も利益が多くでるような売買ルールのことです。 相場(値幅と時間)は予想できません。できませんが、事実にのっとってするトレードは、事実を無視したトレードの何倍もの利益を上げることができるし、損失をだしているときは、事実無視のトレードの何分の1かの損失で食い止めることができます。 相場とは株価の変動のスケールの変化です。例えば小波動のボトムからピークまでの株価の上昇率が+5%しか上昇しない時期もあるし、+30%上昇する時期もあります。これは(株価のスケール)です。 また小波動のボトムからピークまでの時間はたったの5日間である時期もあるし、30日間も上昇を続ける時期もあります。これは(時間のスケール)です。 いうまでもなく株価の変動幅のスケールが大きくて、時間のスケールが大きければ、誰でも簡単に利益をだすことができます。ただその時期は10年に1回(の上昇相場)と10年に1回の下降相場でおいてです。日頃の相場のスケールは大きいものではありません。 相場のスケールが時期によって変動するので、売買ルールを固定していると、利益が出たり損失が出たりします。そこで相場のスケールを予想して、あるときは短期小幅な売買ルールを採用してみたり、別のときには長期大幅な売買ルールに変えてみたり、と売買ルールをコロコロと変えるのが多くの投資家の手法です。これは「迷い」ですが相場の変化に合わせようとすれば迷うのは当然です。 時期時期に応じて売買ルールを変えないと、本当に利益はでないのだろうか? それぞれの条件表は最も多くの利益がでる売買ルールを内在しているに違いない。それは最適な売買ルールと呼んでよいでしょう。最適な売買ルールは《Qエンジン24》の「最適売買ルール」を使えばわかります。条件表は内在している最適な売買ルールを採用してこそ生きてくる。そう思って最適な売買ルールを調べてみました。 次図はNo.379「小波動(3日)」の条件表です。内容は極めて簡単なもので、①小波動が下降から上昇に転換した日に買い、②小波動が上昇から下降に転換した日に売り、というものです。オートマによってチャートを追加して成績を高めることはしていません。まったくシンプルな条件表です。こんだがシンプルな条件表ではあるが、売買ルールが違えば、成績(特に平均利益率)は大きく異なります。 右図では(A)(B)(C)で買いマークが、(a)(b)(c)で売りマークが出ています。買いマークが出て翌日の始値でしかけたとき、10日間のうちの最大の上昇率は
【3-2】 疑問② 最適売買ルールをどうやって知ることができるのか? ・・・7ここでの売買ルールは、(時間切れ)と(利食い%)の要素だけです。このほかに付け加えるなら(損切り%)ですが、まずは(時間切れ)と(利食い%)の2つを売買ルールとして検証します。 条件表No.379はトリガーだけの条件表です。トリガー条件表の役目は①確率の高い売買マークを出すこと、②トリガー条件表だけでも平均利益率がプラスになる場売買マークをだすこと、の2つです。 トリガー条件表は、どのような売買ルールのときにもっと大きな利益をだすのか調べてみました。右図は次のような指示をしています。
売買ルールによってレード数は変わります。変わる原因は、①(利食い)することによって、次の仕掛けができるので、仕掛けが増加する。②(時間切れ)の期間が長くなることによって、仕掛けが減少する(建玉が決済していないと仕掛けはできない)、のどちらかです。 「全数」仕掛けと「1日1トレード」の仕掛けの違いは、仕掛けの数を調整するだけです。仕掛けを調整してトレード数が違ってくれば、①累計利益%、②平均利益%、③勝率に影響しますが、売買マークは同じ日にでています。「全数」の成績よりも「1日1トレード」の成績は少し悪化しますが、最適な(時間切れ)や(利食い)は全数であっても1日1トレードであっても同じです。 ①評価得点の順にソートする 30分ほどで売買ルールの最適化ができました。これを「評価得点」でソートしたのが右図です。 図には「評価得点」の高いベスト20が表示されています。その内訳を見ると
②平均利益率の高い順にソートする 次に「平均利益率」でソートしたのが右図です。平均利益率は成績のうちで最も重要なものです。 ベスト20の平均利益率は1.09%~0.95%であるので、No.379「小波動」のトリガーの平均利益率は+1.0%が限界のようです。(その他のトリガーも似たようなものですが...) ベスト20の(時間切れ)と(利食い)を見ると
③平均利益率の低い順にソートする 次に「平均利益率」が小さい順にソートしたのが右図です。平均利益率は成績のうちで最も重要なものです。平均利益率が悪いものは、誤った売買ルールを基準にしているからです。(だからここはベスト20ではなく、ワースト20です) (時間切れ)と(利食い)を見ると
【3-3】 疑問③ 全数トレードと「1日1トレード」の成績の違いは? ・・・8【3-2】疑問② 「最適な売買ルール」で掲げた数字は、全数のトレードをしたとき成績です。これは簡単に最適な売買ルールを教えてくれます。だが現実のトレードに近い「1日1トレード」による最適売買ルールを求めることはできません。敢て「1日1トレード」の成績を知りたいなら、①「検証」を行い、②「損益経過」で1日1トレードの指定をする必要があります。まず「検証」を先に行います。 ところが「検証」は決まった売買ルールに基づいて行われるので、売買ルールが定まっていない条件表の検証はできません。従って例えば10通りの売買ルールを仮に決めておいて、1本の条件表を10通りの売買ルールによって検証します。その中で最もよい売買ルールを最適な売買ルールとするわけです。 「1日1トレード」の検証をするにはやや手間がかかります。手順は3通りあります。
「連続検証」の指示は次のようになります。
急ぐ旅でもないので、 ①全数トレードの成績、 ②1日1トレード(株価が高い銘柄)、 ②1日1トレード(前日比が最も大きい銘柄) の3通りの成績対比表を出してみます。条件表No.がそれぞれどういう売買ルールがついているかは、上図の「条件表の一覧表」を見て下さい。
No.381は(45日・45%)の売買ルールによる No.382は(40日・40%)の売買ルールによる No.383は(35日・35%)の売買ルールによる No.384は(30日・30%)の売買ルールによる : : : No.389は(10日・ 5%)の売買ルールによる No.390は( 5日・ 5%)の売買ルールによる ①全数の成績 出た売買マークの全てによるトレードです。 (ただし買い建玉中に買いマークがでたときは仕掛けないし、売り建玉中に売りマークがでたときは仕掛けない) (時間切れ)が短いものがほどトレード数は少なく、長いものほどトレード数は多くなります。同じように(利食い%)が大きいものほどトレード数が少なく、(利食い%)が小さいものほどトレード数は多くなります。 これは(時間切れ)が短ければ時間切れの決済が早く、(利食い%)が小さければ利食いが多くなるので、トレード数が増えるためです。
②株価最高の成績(1日1トレード) 「1日1トレード」の現実的なトレードをしたときの成績です。同じ日に複数の銘柄が売買マークを出しているとき、株価が最も高い銘柄を仕掛けます。 「1日1トレード」にしたときのトレード数は1736回~2191回に減り、最少と最の差も小さくなっています。 過去10年間には2500日しかないので、トレード数は2500回に近づくが2500回を超えることはありません。
③前日比最大の成績(1日1トレード) 「1日1トレード」の現実的なトレードをしたときの成績です。 同じ日に複数の銘柄が売買マークを出しているとき、前日 比(売買マークを出した当日の終値と前日の終値との比較)が最も大きい(+2.5%高などのように)銘柄を仕掛けます。 (株価最高)と(前日比最大)のトレード数はまったく同じです。ただ選ぶ銘柄が異なります。 (前日比)を基準にしたトレードの成績は、私がこうあるべきだと思っていたものと同じになりました。これまで検証では(株価最高)を基準にすることが多く、だいたいはそれで間違ってはいなかったのですが、この検証の結果には驚きました。わたしの理屈と検証結果が同じであったことが第1、成績が(全数)や(株価最高)よりも飛び抜けてよかったのが第2です。 平均利益率の順にみると、
最も成績がよく、理屈に合っている(前日比)基準の成績を基にして、本章で得た結論は
【3-4】 疑問④ 安定した成績とはどういうものか? ・・・9優れたトリガー条件表はどのようなものであるかといえば、いうまでもなく①リターン(累計損益や平均利益率)が大きいものです。【3-3】でNo.379を「1日1トレード」でトレードしたときの成績を掲げましたが、最もリターンが大きかった(50日・50%)のリターンは以下のようになっていました。は、
しかし利益を上げた年が過去10年間で6回、損失になった年が4回あるときは、成績は年によってブレており安定性はありません。 10年間で損失になる年はできればないほうがよい。年ごとに利益がでたり損失になるのはリスクです。 年別成績はメニューの「検証」→「新規検証」→「損益経過」で知ることができます(右図) また「検証」→「検証結果の連続印刷」で知ることもできます。 2007年~2016年の10年間の年別成績を掲げます。 以下の3つのトレードによる年別成績は同じ傾向をもっています。
①全数の年別成績 ②1日1トレード(株価基準)の年別成績 ③1日1トレード(前日比基準)の年別成績 【3-5】 疑問⑤ オートマにかけるとどのくらい成績が向上するのか? ・・・10トリガー条件表をオートマにかければ、平均利益率は必ずアップします。どれくらい成績が上がるのかを大雑把に説明しておきます。
No.1行~No.5行がNo.369「小波動(3日)」のトリガー部分で、No.6行~No.24行がオートマが追加したチャートです。 このチャートの追加によってNo.391「小波動転換 20D20%」はNo.679のトリガーだけの条件表よりも、うんとよい成績を出すはずです。 ①No.391を(時間切れ20日・利食い20%)で検証する ①No.391「小波動転換 20D20%」の売買ルールを(時間切れ20日・利食い20%)にして検証すると次のような成績になりました。 検証リスト(20日・20%) 1日1トレードの成績 (20日・20%) 売買ルールは(20日間・20%利食い)ですが、1日1トレードの基準を(A株価基準)と(B前日比基準)の2 通りで検証してみました。 トレード数はABは同数になります。この例では40回しかありません。50回に不足しているので、最後に「まとめ」の条件表を作るときの対象にはなりません。 しかしその成績は驚くべき内容です。
②No.391を(時間切れ30日・利食い30%)で検証する No.391「小波動転換 20D20%」の売買ルールを(時間切れ30日・利食い20%) にして検証してみます。 (タイトルの(20D20%)はオートマにかけたとき、(20日間で20%)の利益がでるものを注目点としたという意味です。今回の検証の(30日間・30%)の売買ルールを意味するものではありません) 次のような成績になりました。トレード数は56回しかありません。ここから同じ日に複数の銘柄が同じ買いマークを出したものが引かれるのだから、1日1トレードのトレード数は50回を下回ることは確実です、しかしどういう成績になったのかを確かめてみましょう。 検証リスト (30日・30%) 1日1トレードの成績 (30日・30%) 売買ルールは(30日間・30%利食い)ですが、1日1トレードの基準を(A株価基準)と(B前日比基準)の2 通りで検証してみました。 トレード数はABは同数になります。この例では37回しかありません。50回に不足しているので、「まとめ」の条件表の対象にはなりません。 しかしその成績は驚くべき内容です。
【3-6】 疑問⑥ トリガーのトレード数を多くするには? ・・・11【3-5】「オートマ」 でNo.391「小波動転換 20D20%」のトレード条件表を作ったところ、平均利益 率が15%、勝率が85%を超える条件表ができました。ただ残念なことには、この条件表は37回~40回のトレードしかできなかったことです。統計的に信頼できる成績であるためには、100回のトレードは欲しい。一歩緩めても50回より少ないとタマタマの成績であるとみなさねばなりません。 そこでNo.391のトレード数を増やす方法ですが、簡単に済まそうとするなら2通りの方法があります。
( 1 ) トレード条件表を緩める。右図は、【3-5】「オートマ」 でNo.391「小波動転換 20D20%」のトレード条件表を作った後の「オートマ指示書」の画面です。 No.39には24行の条件行が設定されていますが、この条件行がどういう順で設定されたのかが「ログ」でわかります。
No.391の行をカットしたものはNo.392に記憶させました。No.392の2007年~2016年の(10年間)の検証を行います。 【3-5】「オートマ」で、No.391「小波動転換 20D20%」の売買ルールは(20日間・+20%利食い)と(30日間・+30%利食い)の2通りの検証をしましたが、本章でも売買ルールを(20日間・+20%利食い)として検証してみます。 検証結果は次図におようになりました。上段は条件表をカットしないときのもの、下段は条件表を6行カットしたときの成績です。 条件表をカットしないときのトレード数は40回でしたが、6行カットしたら51回に増加しました。これでトレード数は一応50回をこえますが、平均利益率は14.65%から9.21%へダウンし、勝率も85.0%から70.6%へ低下しています。 トレード数と平均利益率は、リスクとリターンの関係と同じです。リスクを小さくしようとすればリターンは減るし、リーターンを大きくすしようとすればリスクも大きくなります。低リスク・高リターンというものはありません。 どこかでトレード数と平均利益率を天秤計りにかけて、納得できる釣り合いをさがすしかありません。私なら【3-5】のトレード数40回・利益率14.65%よりも【3-6】のトレード数51回・利益率9.21%を選びます。 ( 2 ) 対象銘柄を400銘柄に倍増させて、オートマに条件表を作らせる。多くは対象銘柄を200銘柄(結果ファイルNo.No988「ランダム200銘柄」を使っていますが、ここでは対象銘柄を2倍に増やすために結果ファイルNo.989「ランダム400銘柄」を使います。 右図は、【3-5】「オートマ」で使った「オートマ指示」の画面です。【3-5】でNo.379「小波動(3日)」のトリガーをオートマにかけました。 今回も指示内容はほぼ同じです。違うのは最小注目数です。
また対象銘柄数が200銘柄から400銘柄になったので、追加できるチャートが見つからず、1本とか2本の追加で終わることも考えられるし、逆にどんどん追加してキツイ条件表になってしまう可能性もあります。 これを防ぐために、最小注目数を(50回)から(100回)に増やしています。(2倍対象銘柄が2倍になったのだから、最小注目数も2倍にしてはどうかという単純な理由からです)
条件表は右図のような過程で作られていました。
次図は「成績対比表」です。
No.392は【3-6】(1)でNo.391の下部の6行カットしたもの。売買ルールは(20日・20%) No.393は【3-6】(2)で400銘柄を対象にしてオートマで作ったもの、。売買ルールは(20日・20%) No.394は、No.393の下部9行をカットしたもの。売買ルールは(20日・20%) 【2-1】(1)で《Qエンジン》が用意した31本のトリガー別トレード条件表の成績を掲げています。 これを見るとトレード数が100回を超え、平均利益率が5.0%を超える条件表はNo.117「B ボリンジャー順」の(114回・6.0%)だけです。 No.394は対象銘柄を400銘柄に増やすことによって、トレード数(101回)・平均利益率(7.0%)の成績をだしているのだから、立派なものです。 ただし安定性を見る「年別成績」はあまりよくありません。2007年~2016年の10年間の年別成績は、①トレードは2007年~2010年の4年間に偏っている。②2013年・2014年・2015年のトレードはゼロといった具合です。とうてい安定的な成績を出しているとはいえません。 次図はNo.117の年別成績です。 ①累計利益は2009年・2010年に高く、リーマンショックの年2008年は多くありません。②その他にも2012年。・2013年の累計利益・平均利益率もよく、利益がでた年が散らばっています。③トレード数が少ないのは2011年と2015年ですが、それでも各4回あります。トレード数は適当に散らばり、安定性にかけてはNo.394よりも優れています。 トレード数を増やすには、①勝つ確率の高いトリガーを見つけ、②対象銘柄を多くしてオートマにかけるのがよいようです。 目次へ.. 中勢モデル波動.. 製品紹介 株式会社 東研ソフト2012.4.20 から... |