和田さんとの大阪出張は、まさに高校野球を観まくりの旅となった。
和田さんは野球部出身だ。しかもキャプテンだったらしい。

僕は野球経験は小学生の時の子供会のソフトボールを一年間(ほとんどサボった)しかない。しかし野球、特にプロ野球の知識や、特に技術・戦略上の情報も、未だ丹念に調べている。

元来巨人ファンなので、巨人の歴史は川上V9時代を遥かに遡って、沢村の球速から「巌流島の決戦」まで調べた。

これもせっかくなので、僕はにわか知識を基に、甲子園(予選)経験者の和田さん相手に「解説合戦」を繰り広げた。
もちろん、僕もかなりの野球理論を叩き込んでいるとはいえ、所詮は生兵法、和田さんからは、
「こういうねぇ、野球やったこともないのに知ったかする人間が一番厄介なんですよ!」
と、かなり怒られた。

当然だ。


ではアニメに置き換えよう。
プロ野球や甲子園どころか、草野球もロクにしたことのないバカどもが、したり顔で野球を騙っている。
アニメではどうだろう?
もちろん、アニメどころか、絵を一枚も描いたことのない奴が、絵をドヤ顔で語っている。

ギャグでないとするならば、生き恥だ。

しかしオタクというどうしようもない生き物は人間としての最低限の恥の意識もなく、理屈もロクに知らず、間違った情報ばかりで、めちゃくちゃな批評をしている。
しかも嘘ばかりを吐く。


その代表格が、今も甘い汁をすすっているアニメ評論家だ。
せめて映画評論家のようにちゃんとした「理論化」ができればいいのだけど、その能力が絶望的にないから、適当なことを言ってふんぞり返っている。

ドヤ顔で君臨する「なんJ」民と同じだ。

それが今や大学講師や教授までするのだから、驚きだ。
大学は何を考えているのだろう??
みんなそこまでアホなのだろうか?


面白い、つまらないくらいは当然感想を述べてもいい、しかし、「同業者」のように知ったかで上から目線で振舞うのは、あまりにみっともないからやめた方がいいのではないのだろうか?

プロ野球を解説するのは、もちろん現場を経験した同業者だ。
現場を知らないバカがアニメを騙るのは、一体どうなのだろう??