【編集日誌】終戦記念日にみせた小熊の148キロ2018年8月16日 ☆…この日の最速は148キロ。小熊はこれほどまで速球派だったっけ、と記憶をたどるほどの好投でした。カーブとの速度差が30キロ以上あり、相手打者を翻弄(ほんろう)しました。まったく直球が走らなくなり、このまま消えていくのか、とさえ思われた昨年。本人はトレーニングの方法から口にするものまで見直し、はい上がってきました。1面の主見出しは、かつてドラ番だった小西亮がつけた「でかした小熊」です。 ☆…ふがいない成績でも、お盆期間中は大勢のファンが球場に足を運んでくれています。アルモンテの先制打は内角の非常に厳しい球でした。ビシエドは巨体を揺らし、最短距離を走って帰ってきました。スタンドが揺れ、夏休みの子どもたちの声が終戦記念日のドームに跳ね返りました。戦争を知らない世代が平和を実感することは少ないですが、先の大戦で戦死したプロ野球選手は確認されているだけで73人います。彼らの無念さは忘れたくないと思います。(郎)
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