2008年の活動休止から10年の時を経て活動を再開した人気ロックバンド「ELLEGARDEN(エルレガーデン)」。若年層を中心にカリスマ的人気を誇っていた同バンドの復活は高い注目を集め、ライブ会場では数多くのファンがグッズの物販コーナーに詰めかけた。
だが会場では、悪質な業者がグッズを買い占め、ネット上で高値で転売するケースが多発。Twitter上には、業者に雇われたというホームレスや高齢男性が徹夜でブースに並び、商品を大量に購入する様子や、業者とみられる男性が運営側から注意を受ける様子が多数投稿されている。
復活ツアーの最終日となった8月15日も、会場の「ZOZOマリンスタジアム」(千葉市)で業者による買い占めが横行し、グッズの一部が売り切れるなどの事態が起きたという。
「メルカリ」では現在、ラバーバンド5種セット(9000円)、復活ライブのゲストアクト「ONE OK ROCK」とのコラボTシャツ(4000~5000円)、ラグランTシャツ(6500円)――などが取引されている。
「ヤフオク!」にも、キャップ(即決価格8480円)、半袖Tシャツ(同1万8000円)――などが出回っている。
こうした状況を踏まえ、同バンドのフロントマン、細美武士さんは同日、本来は会場限定で取り扱っていたグッズの通信販売を行うと発表。「本来ツアーグッズは、当日買ってお土産として持って帰ってもらい、思い出の一部にしてほしいという強い思いがあって作っています。簡単に通販はしたくないのですが、さすがに今日の転売状況はひどすぎる」と公式ブログでコメントした。
さらに「何時間も並んで買ってくれた人には本当に申し訳ない」と謝罪した上で、「売り切れたアイテムも作り足します」と告知した。
細美さんの決断に対し、ネット上では「正しい転売対策。他のバンドもやるべきだ」と支持する投稿が集まっている。通販の詳細は今後、公式Webサイトなどで順次告知するという。
同バンドは、転売されたチケットを持つ人の復活ライブへの入場を禁じるなど、転売の防止に注力している。
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