モバイル用AI・ARシステム開発を行うベンチャー企業のLinne(東京都渋谷区)はこのほど、スマートフォンのカメラをかざすだけで生き物の名前が瞬時に表示されるiOS向けアプリ「LINNE LENS」(リンネレンズ)を公開した。まずは魚類を中心に約4000種に対応する。
生き物にスマホカメラをかざすと、AI(人工知能)が動植物を識別し、アプリ画面上に生き物の名前が表示される。複数の生き物の同時認識も可能だ。まずは魚類を中心に、哺乳類、鳥類、両生類、は虫類、甲殻類、軟体動物、刺胞動物など約4000種に対応。日本の水族館にいる生き物の9割を認識するという。
生き物の認識はデバイス上でリアルタイムに処理するため、電波の届かない山奥や水中でも利用可能。シュノーケリングやダイビング中でも使える。
また、見つけた生き物を系統樹で記録するコレクション機能や、生き物の解説やイラストを表示する図鑑機能なども充実させた。
無料版はお試し特典として1日10種まで認識できるが、記録は残らない。定額制の有料プラン(1カ月360円~)では全機能が利用可能。毎月追加される新しい生き物も継続的に収集できるとしている。
Androidアプリも提供予定。認識精度や対象となる生き物も継続的にアップデートしていく。
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