NHKは14日、女優の北川景子(31)主演で土曜ドラマ「フェイクニュース」を制作すると発表した。10月20日に前編、同27日に後編(いずれも午後9時)が放送される。北川はNHKドラマ初主演。
北川が演じるのは大手新聞社からネットメディアに出向してきた女性記者・東雲樹。ある日、編集長からインスタント食品への青虫混入事件の取材を命じられた樹。その前に現れたのが、SNSに犯行を投稿した男。ここから事件は企業間の争いに発展し、矛先は樹自身にまでおよぶ。
何が本当で何がうそか分からない世界で、樹は記者としてフェイクニュースにどう立ち向かい、騒動の果てに見つけた真実とは…。
樹について北川は「元大手新聞社の記者であったプライドを持つ熱い女性」という。「記者である以上、きちんとした裏取りや取材をしてから真実を報じるべきだと信じて疑わない樹は、ネットメディアに対しては一般素人でも簡単に記事を投稿でき、誰でも、たとえそれが真実でなくとも世の中に発信できてしまう危険なものであり、真実が歪曲(わいきょく)されてしまうことも多々あると釈然としない思いを抱いています」
トランプ米大統領も頻発する現代の象徴的ワードだが、「あふれる情報を取捨選択する力、何を信じるべきなのか判断する力が、現代を生きる私たちには必要だと思います」と提起。「今回のドラマでは、真実をあぶり出すことをテーマに熱く演じたいと思います」と意気込んだ。
脚本はTBS「逃げるは恥だが役に立つ」の野木亜紀子さんで、NHKドラマ初執筆。共演は光石研(56)、永山絢斗(29)、新井浩文(39)、杉本哲太(53)ら。