ハッピーフィート2 踊るペンギンレスキュー隊では、ダンスが得意なマンブルが、父親からされた嫌な事を、自分の子供にしてしまいます。なぜマンブルは、父親と同じ失敗をしてしまったのか?その経緯や理由を詳しく紹介しましょう。
スポンサーリンク
『ハッピーフィート2』のキャスト
アメリカ合衆国とオーストラリアの合作映画『ハッピー フィート2 踊るペンギンレスキュー隊』は、2011年11月26日に日本で上映されました(上映時間は約99分)。
監督&脚本
皇帝ランドが壊滅に陥ってしまう映画『ハッピー フィート2 踊るペンギンレスキュー隊』を制作したのが、ジョージ・ミラー監督になります。
- 監督:ジョージ・ミラー
- 脚本:ジョージ・ミラー
- 脚本:ゲイリー・エック
- 脚本:ウォーレン・コールマン
- 脚本:ポール・リヴィングストン
登場人物&声優
映画『ハッピー フィート2 踊るペンギンレスキュー隊』に登場する人物や声優さんたちは、以下の通りです。
- マンブル/ダンスを踊る事が得意な皇帝ペンギン(声:劇団ひとり)
- グローリア/マンブルの妻(声:クリスタルケイ)
- エリック/マンブルとグローリアの子供(声:鈴木福)
- スヴェン/空を飛ぶ事ができるペンギン?(声:山路和弘)
- ラブレイス/スヴェンを慕うペンギン(声:山寺宏一)
- ラモン/一途なペンギン(声:山寺宏一)
- ウィル/自由を求めるオキアミ(声:設楽統)
- ビル/ウィルの仲間(声:日村勇紀)
- 長老ノア/皇帝ペンギンの長老(声:水野龍司)
- ブライアン/凶暴な象アザラシ(声:磯部勉)
『ハッピーフィート2』のストーリー
ダンスが得意なマンブルは、他のペンギンたちと一緒にダンスを踊っていましたが、マンブルの子供のエリックはダンスが苦手でした。そのため、エリックがダンスを踊ろうとしたら、失敗をしてしまい、周りのペンギンたちから笑われてしまったのです。
ダンスが苦手なエリック(起)
マンブルは思わず「凄かったなぁ」と笑ってしまい、エリックは父親にまで笑われた事に深く傷ついて亀裂の所へ逃げ込んでしまいました。それにマンブルは必死になって「バカにした訳じゃないんだ」と弁明しますが、エリックは亀裂から出てこようとしません。
妻のグローリアは「今はそっとしておきましょう」と言うので、マンブルは「自分はダメなパパだ」と肩を落として立ち去っていきました。所が、それからエリックは、他の子供たちと一緒に、ラモンというペンギンについて行ってしまったのです。
ダンスが苦手なエリックには、ダンスばかり踊るペンギンがいる皇帝ランドは居心地が悪かったのです。そして、エリックたちはアデリーペンギンの所へ到着します。そこには、何とペンギンなのに空を飛ぶスヴェンと出会ってしまうのです。ダンスが苦手なエリックでしたが、空を飛ぶスヴェンに憧れてしまいます。
迎えるにくるマンブル(承)
スヴェンは、エイリアン(人間)に捕まっている時に、ラブレイスと出会いますが、そこで人間たちが船内でチキンを食べている所を目撃してしまいます。このままでは、自分たちもエイリアンに食べられると思って、ラブレイスと共に逃げる事にしました。
それから、ラブレイスはスヴェンを慕って、多くのアデリーペンギンに空を飛ぶスヴェンの凄さを教えていたのですが、そこへマンブルがエリックを迎えにきたのです。エリックは「戻らない」と言い張りますが、スヴェンから「少し変わった事があって笑われても自信を持つざんす、今は戻るざんす」とさとされます。
憧れのスヴェンから、そう言われたので戻る事にしますが、今は戻るようにさとされて戻る事にしました。その頃、海の中ではオキアミのウィルとビルたちが仲間の所から離れて、旅立とうとしていました。しかし、氷の上では大きな異変が起きていて、マンブルは帰り道が分からなくなっていたのです。
父親と同じ失敗をするマンブル(転)
マンブルは細い道を通ろうとしたら、そこへ象アザラシのブライアンも子供を連れて通ろうとしました。お互いに道は譲れないと言い張っているうちに、何とブライアンは氷の崖から落ちてしまいました。マンブルは必死になって海へ飛び込み、何とかブライアンを救出しました。
恩義に感じたブライアンは「何か困った事があったら力になる」と言って立ち去っていきました。そして、マンブルたちが、ようやく皇帝ランドへ到着したら、何と天変地異によって、皇帝ランドが氷の断崖絶壁に囲まれていたのです。外へ出て行く道がなくなって、このままでは皇帝ペンギンたちは餓死してしまいます。
困り果てた所で、エリックが空を飛ぼうとしたので、あわててマンブルは止めて「良い加減にしろ、ぼくらは皇帝ペンギンだ、飛べるわけがない。いつまでも夢みたいな事をいうな」と叱りつけてしまいます。それは、かつて自分が子供の頃に父親からダンスを叱られた光景とソックリでした。
種族を超えたダンスで氷漬けの仲間を救う(結)
困り果てた所で、スヴェンが多くのアデリーペンギンを引き連れて助けにきました。最初はペンギンたちのクチバシによる魚リレーで救出しようとしますが、海が凍ってしまい助ける事ができなくなりました。エリックは「みんなに空を飛ぶ方法を教えてよ」とせがみますが、スヴェンは「実は自分は鳥だから飛べる」と白状してしまいます。
この絶体絶命のピンチで、エリックはタップダンスで踊って氷を崩そうと提案します。しかし、マンベルは途中で足を痛めてしまうので、代わりにスヴェンが「自分が知っているダンスを教えるざんす」と言って、多くのアデリーペンギンたちと共にダンスを踊る事にしました。
アデリーペンギンは「マイアヒー♩マイアフー♫マイアハッハー♩」と踊りますが、氷を完全に崩す事はできませんでした。そこで、マンベルたちはブライアンに助けを求めようとしますが、ブライアンは仲間たちと決闘をする最中で「今は行く事ができない」と断ってしまうのです。はたしてマンベルたちは仲間を救う事ができるのでしょうか?
答えを知りたい方はネタバレをクリック [ネタバレ]
『ハッピーフィート2』の豆知識
種族を超えたタップダンスが行われて行く映画『ハッピーフィート2 踊るペンギンレスキュー隊』に関連する豆知識を紹介するので、良かったら、ご覧になってみて下さい。
前作『ハッピーフィート』
ハッピーフィート2 踊るペンギンレスキュー隊の前作『ハッピーフィート』では、マンブルがまだ子供の頃で、父親から「ダンスなんて踊るな」と怒られてしまいます。この時の皇帝ランドでは、歌う事で求愛をしていたので、歌えないペンギンは、ペンギンではないという風潮がありました。
しかし、歌が苦手なマンブルはダンスを踊る事によって、自分の可能性を見出そうとしていたのです。所が、皮肉にもマンブルは大人になったら、今作で自分の息子に「空を飛べる訳がないだろう」と怒ってしまうのです。それは、父親がダンスを禁じようとした姿と瓜二つで、この2つの作品は親子関係の難しさを雄弁に物語っています。
『ハッピーフィート2』の劇中歌
スヴェンが、アデリーペンギンたちにダンスを踊るシーンで「マイアヒ〜♩」と歌いだしますが、この歌はモルドバ出身のメンバーによるグループ『O-Zone』の代表曲『恋のマイアヒ』です。この歌は日本でも大ヒットをして、一大ブームにもなりました。
『ハッピーフィート2』の感想
マンブルが父親と同じ道を歩んでしまう映画『ハッピーフィート2 踊るペンギンレスキュー隊』を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。
『ハッピーフィート2』の残念な所
ハッピーフィート2の前作を見た事もあるので、やはりマンブルが父親と同じ道を歩んでしまう光景は、見ていて痛々しかったですね。以前、テレビ番組で、親からされた事は、それが嫌な行為であっても、自分の子供にもしてしまう親が多い傾向にあると紹介されているのを見た事があります。
この検証が、どこまで真実なのか分かりませんが、それだけ親が子供を育てていくという事は、簡単ではないという事でしょう。しかし、マンブルの父親が、ダンスを踊る事を怒ったのは、歌えるようになって欲しいという親心からでした。
そして、マンブルがマリックに空を飛ぼうとするのを禁じようとしたのも、自分の子供が危険に陥って欲しくないという親心でしょう。それを考えたら、お互いに同じ失敗ではあるのですが、子供を思うがゆえの説教である事は間違いありません。
『ハッピーフィート2』の見所
ハッピーフィート2のストーリーを考えたら、やはり最大の見所は種族を超えてタップダンスを踊って、皇帝ペンギンを救おうとするシーンでしょう。しかし、恋のマイアヒを知っている世代の私としては、やはりスヴェンが恋のマイアヒを歌い出した時は「おぉぉ!懐かしい」と感動してしまいました。
そのため、世代によっては、最大の見所は恋のマイアヒが流れる所でしょうね。実際に、スヴェンがダンスを踊るシーンは、自分が嘘を付いていた事を恥じた後でも、マンブルの勇気によって改心して協力しあうので、とても大事なシーンです。
このように、見る人によって、様々な見所があるのも、ハッピーフィート2の大きな見所でしょう。