古銭とは「古いお金」という意味だけではない

使わないお金に価値があるのは実に不思議なものです。家の物置やタンスをあさってみると、見たことのないお金が出てくることもあるのではないでしょうか。比較的新しいものなら古銭とは気づかないかもしれません。

「じゃあ古銭とはなんなの?」と思われる方、古銭とは定義的には「現在流通していない貨幣や紙幣」とされていますが、実際はもっと幅広い意味で使用されています。たとえばオリンピックや皇室ウン十年といった記念行事に発行されるお金や、現在普通に使われていても発行数の少ない年度に作られたお金なども古銭として扱われています。もちろん本来の定義である中近世などに作られたナントカ通宝や1厘・1分といったものも古銭としての価値を持っています。

価値の有る無しは、歴史的価値や希少性、人気や保存状態などによって変わってきます。ときには数百万以上のプレミアム的な値段がつくものもあり、収集家にとってはノドから手が出るほどの品となるでしょう。しかし、素人目にはなかなか判断がつきにくいものです。もし家に見慣れない古銭を見かけたら、一度古物商などで鑑定を受けてみてはいかがでしょうか。