古銭の手入れ方法について

古銭を手入れする場合、入手をした状態を保持することが大切です。穴銭についている泥は掘り出した際の印であり、胴や銀貨についている錆は永い年月が経っているという証拠です。綺麗にすると査定をする際も洗ったものと判断されて、金銭的な価値が下がってしまうことがあります。

特に高価な古銭の場合は手入れのつもりで磨いてしまうと、細かい粒子を用いて磨いたり優しく拭いたとしても、細かい傷がついてしまいます。そうなるとクリーンドと呼ばれる状態になり価値は下がってしまうことになります。特に銀貨のくもっている場所や銅貨の茶色になっている層などは古銭では状態がいい事をあらわしており、古くなった色は好まれます。手入れをして磨かれている状態は不自然だと考えられる場合も多いです。

どうしても気になる泥を落とす程度が一番良い状態の古銭だと判断されます。洗剤を使ってしまうと、化学反応によって古銭が変質したり変色する危険もあるので、そのまま保存して鑑賞しましょう。