ボクシングの角海老宝石ジムは13日、所属するWBOアジアパシフィック・スーパーライト級王者で、元日本同級王者の岡田博喜(28)が米国のプロモート会社、トップランク社と3年契約を結んだと発表した。モハメド・アリ、マニー・パッキャオらを担当したボブ・アラムさん(86)率いる世界屈指のプロモート会社で、日本人との契約はWBAミドル級王者・村田諒太(32)=帝拳=に続き史上2人目。
「話を聞いたのは3週間前。上を目指せるのでモチベーションも上がる。これからはアメリカで喜んでもらえる打ち合いもしていきたい」と岡田。WBO3位、WBA4位など主要4団体で上位にランクされながら世界戦が遠かったが、一気に視界が開けてきた。
米国デビューは9月14日、カリフォルニア州フレスノで行われるクリスチャン・ラファエル・コリア(35)=アルゼンチン=とのノンタイトル10回戦。ただ、同日メインで行われるWBC同級タイトルマッチの挑戦者が計量失格などで試合ができなくなれば、代役として世界戦をするという。「急に世界戦になるかもとかホントは嫌ですけど、チャンスは逃せない」と岡田。同タイトルマッチが行われた場合は、王者が防衛した時に限り、岡田が次期挑戦者になる。 (藤本敏和)